原作完結!【推しの子】はアニメ第1話からあまりに衝撃的だった…アイの最期とOP「アイドル」のリンクは伝説級
人気漫画【推しの子】が完結し、関連ワードが多数トレンド入りするなど大きな話題となっているが、大ヒットしたアニメ版も振り返ってみたい。アニメ【推しの子】を語る上で外せないのがYOASOBIによるOP主題歌「アイドル」だが、そこで歌われる歌詞と“伝説のアイドル”星野アイ(CV:高橋李依)の最期が完璧にリンクする第1話の衝撃は今なお語り継がれている。 【映像】第1話にして衝撃的!アイの最期(1時間11分30秒ごろ~) アイドルグループ「B小町」の“絶対的エース”アイは、16歳でアクアとルビーという双子の兄妹を極秘出産した。2児の母であることを世間に隠したままアイドルを続けるアイ。活動も順調で、アイは子供たちと幸せな日々を送る……はずだった。 しかし、そんな日常は突然終わりを告げる。念願だったドーム公演の当日、どうやって知ったのかアイの自宅にいわゆるストーカーが押しかけたのだ。男はアイの熱狂的なファンで、なぜか出産のことも知っていた。男は花束の下に隠したナイフでアイを刺すと、「痛いかよ!俺はもっと痛かった苦しかった。アイドルのくせに子供なんて作るから……!」「さんざん好き好き言って釣っておいてよ!全部嘘っぱちじゃねぇか!」とあまりにも身勝手な理屈で逆上した。 深手を負ったアイは、息も絶え絶えになりながらもなお「私にとって、嘘は愛。私なりのやり方で愛を伝えてたつもりだよ」とストーカーに微笑みかけた。施設育ちで人を愛した記憶も愛された記憶もなかったアイがアイドルになったのは、本当は誰かを愛したいと思っているから。アイドルとしてファンに愛を振りまいていたのは、嘘でもそれを言い続けることでいつか本当になると信じているからだった。 男が逃げ去った後、もう助からないことを悟ったアイは我が子を抱き寄せると、初めて「ルビー、アクア。愛してる」と口にした。アイが子供たちに対しては一度も「愛してる」と言えなかったのは、その言葉すら嘘だったら……と思うと怖かったからだった。アイは「ああ、やっと言えたぁ……。ごめんね、言うのこんなに遅くなって」と最後に伝えると、「よかった……この言葉は絶対に嘘じゃない」と涙を流した。 YOASOBI「アイドル」で歌われるのは、「嘘はとびきりの愛であり嘘が本当になることを信じて今日も嘘をつき続ける」というアイドル像。そしてアイの生き様はまさにこの歌詞そのものと言えるものだった。物語の序章ともいえる第1話で訪れた衝撃の展開と、大ヒットを記録した楽曲が完璧なリンクを見せたとき、SNS上には「鳥肌が止まらない」「今まで何気なく聞いてた『アイドル』がすごい意味のある歌詞になってしまった」など反響の声が止まなかった。未見の人は改めて伝説の第1話を体験してみてほしい。 アニメ【推しの子】は、赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏のタッグによる累計発行部数2000万部突破の大ヒット漫画が原作。2020年4月から「週刊ヤングジャンプ」で始まった連載が、2024年11月14日発売の同誌50号をもって完結したことも話題となった。物語は、産婦人科医のゴロー(CV:伊東健人)が大好きなアイドル・アイの息子・アクア(CV:大塚剛央)に転生したことから大きく動き出す。目の前でアイを殺されたアクアは、復讐のため事件の真相を探ろうと芸能界に足を踏み入れていく……。2023年にアニメ第1期11話が放送され、2024年7月から10月にかけて第2期が放送。第3期の制作も決定している。 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
ABEMA TIMES編集部