<伊藤美来×水瀬いのり>「アクロトリップ」インタビュー(2) 共演する中で受けた刺激 “推し”は活力
伊藤さん 恥ずかしい!
水瀬さん この作品でも刺激を受けて、美来はこんなボールも投げるんだ!と新しい発見があって、楽しかったです。
伊藤さん うれしいです! いのりちゃんとはデビュー当初から共演させていただいていますし、これまでもお姉ちゃんだと思っていたけど、より背中が大きく、頼もしく感じて、頼っちゃっています。安心感がすごくあります。役者さんとしてはすごく丁寧で、現場の立ち振る舞いや、お芝居も格好いいんです。
水瀬さん 美来が主人公ですし、今回の現場の優しく温かい空気感は、美来だからこそだと感じていました。先輩たちも「面白いね!」と楽しんでいて、作品の力、美来の力も相まってすごくいい現場でした。
◇推し活がより楽しくなる作品
--子供の頃、憧れていた存在は?
伊藤さん ずっと特撮ですね。
水瀬さん ヒーローになりたいの?
伊藤さん 幼少の頃はヒーローになりたかったです。大人になったら守られる側になりたいと心境の変化がありました。でも、推しはずっと変わらないですね、
水瀬さん 私は学校と家でキャラを分けていました。学校では忍者になっていました。近所の山を駆け下りたりして(笑い)。実はプリンセスになりたいと思っていたけど、学校ではそういうキャラじゃないので、言えなくて……。家ではプリンセスのドレスを着て、お父さんの車に乗る時は、カボチャの馬車に乗っているつもりでいました。
--今、お二人は推される立場ではありますが……。
伊藤さん 推される側としては、褒めていただけたり、「イベントに行くよ!」「見たよ!」といっていただけると、頑張ろう!という気持ちにもなり、それが活力になっています。推す側としては、それによって世界がキラキラ輝くし、作品のことを考えているだけで楽しくなるので、それもお仕事の活力になっています。
水瀬さん ファンと推しは鏡だとも思っています。私も推しがいて、彼女たちが頑張っているから、弱音を吐けない……と遠い存在なはずなんですけど、彼女たちのメッセージが自分の胸にも届いていて、物理的距離ではない、心の距離をすごく近く感じられる瞬間があります。好きなアーティストの方に「自分のファンは誇り」と思ってもらいたいという気持ちもあるので、自分が楽しむのはもちろんですが、人のことを思えるようになるような作用もあるんです。そんなことも考えたりと、「アクロトリップ」は推し活がより楽しくなる作品になっています!