Z世代の若者は仕事よりプライベート重視って本当? 昇給や昇進に興味はないのでしょうか…。
かつては「出世や昇給は喜ばしいこと」と当たり前に捉えられていましたが、時代の変化とともに仕事に対する考え方も変化しています。特に、1990年代半ばから2010年代序盤にかけて生まれた「Z世代」は、自分らしさを重視する傾向にあり、仕事にも独自の価値観を持っているようです。 本記事では、そんなZ世代の仕事に対する考え方を紹介します。
Z世代の27%は「出世したくない」と考えている
マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」が、18~26歳の若者を対象に実施した「Z世代の仕事に関する意識調査」によると、Z世代の27%が「出世したくない」と考えていると明らかになりました。 「あなたは将来的にどこまで出世したいと考えていますか」という設問では、最も多い回答が「出世したくない」で、次いで多いのが「まだよくわからない(17.3%)」と「チームやプロジェクトのリーダー・主任(12.9%)」でした。 社会に出たばかりで、まだ将来を具体的にイメージしづらい年齢とはいえ、出世したくないと考えている人が約3割も存在するのは意外な結果ではないでしょうか。昔に比べ、現代では出世を望まない若者が少しずつ増えている様子が読み取れます。
「責任が重くなるから」出世を望まない人が多い
出世したくない理由として最も多いのは、「責任が重くなるから(56.5%)」でした。 出世をすると裁量権が大きくなり、昇給につながる一方で、責任が重くなることに不安を感じる若者が多く見られるようです。そのほか、「プライベートを重視したいから(39.9%)」「仕事量と給料が釣り合わないから(34.5%)」「労働時間が長くなるから(32.3%)」といった回答が見られます。 メリットに対しデメリットのほうが大きいと考え、出世にあまり魅力を感じられない人が多いようです。こうした結果から、Z世代の若者は重い責任を負ってまで出世するよりも、仕事はほどほどにしてプライベートとうまくバランスを取りたい考えが強いことがわかります。