副総統候補3氏、政見発表会で自党の主張をアピール/台湾
(台北中央社)来年1月13日に投開票される総統選で、与野党3陣営の副総統候補が22日夜、テレビ政見発表会に臨み、自党の主張をそれぞれアピールした。 総統選は総統候補と副総統候補のペアを選ぶ。与党・民進党の副総統候補、蕭美琴(しょうびきん)前駐米代表(大使に相当)が、「今後も軍用機、軍艦の国産化を進めていく」などと述べ、蔡英文(さいえいぶん)総統の路線継承を表明。中国との関係については、緊張の緩和や平和の維持のため健康的で秩序ある交流を図るべきだとの考えを示した。 最大野党・国民党の趙少康(ちょうしょうこう)氏が、国民党は蒋介石、蒋経国親子の時代から反共の立場を堅持してきたと訴え、「親中」イメージの払拭に躍起になった。また党綱領に台湾独立を掲げる民進党は中国共産党と同様、中華民国の消滅をたくらんでいると批判した。 野党第2党、民衆党の呉欣盈(ごきんえい)立法委員(国会議員)が、情報セキュリティーの強化やデジタル転換の必要性を強調。その上で、台湾は「テクノロジーの島」と呼ばれることに触れ、電子投票制度の導入で投票率を上げることこそが民主主義を守ることにつながると主張した。 副総統候補の政見発表は1回のみ。来月1日にはテレビ討論会が開かれる。 (劉冠廷、呉昇鴻、王揚宇/編集:羅友辰)