毎年『1.3億羽』殺される「オスのヒヨコ」 殺処分をなくすべく『卵の段階』で性別を判別する『新手法』 徳島大などが開発 殺処分免れた卵をワクチン製造に用いる未来目指す
■「まだ特許取得ができただけ。生産現場で広く活用してもらい動物福祉に貢献したい」
竹本教授らは、この手法の日本国内における特許を取得。数年後の実用化を目指している。 【徳島大学 先端酵素学研究所 竹本龍也教授】「この技術を用いてオスニワトリの殺処分問題が解決できればと期待しております。一方で、現時点では研究段階での成果を基にした特許取得ができただけに過ぎません」 「今後、実際の採卵鶏(ニワトリ)の生産現場で広く活用してもらい、アニマルウェルフェア(動物福祉)に貢献することが最終的な目標ですので、実用化に向けてセツロテック社と共に取り組んでいく所存です」
■オスと判別された卵を用いてインフルエンザワクチンを製造
また竹本教授は、オスと判別された後の卵についてインフルエンザなどの「ワクチン」を製造する際に活用されることを期待している。 一般的にインフルエンザのワクチンはニワトリの有精卵にウイルスを打ち、培養させてそれを精製した後、毒性をなくす形で製造されている。 竹本教授はこの有精卵に、従来であればふ化した後に殺処分される運命だったオスの卵を活用したい考えだ。 竹本教授らは新手法が一般的となり、オスのヒヨコが殺されなくなる未来の実現に向けて研究を継続している。
関西テレビ
【関連記事】
- ■巣立ったツバメは500羽 50年かけてできた「タワマンのよう」巨大ツバメの巣 真夜中のヘビ退治、崩落防止の補強、お寺の和尚さんが見守り役
- ■道端に咲くオレンジの花 茎には毒「切ったら黄色い汁」 正体は強い繁殖力の『ナガミヒナゲシ』 自治体が続々と注意喚起
- ■親子ら5人で「カップル」に暴行『全裸で土下座』させた疑い 息子が“からかわれ”母怒り報復で犯行か
- ■「限界ニュータウン」新築時2600万円が113万円 「だまされたとは思わないけど…」 “バブル期”開発 街から離れ病院も学校もなく
- ■中学教師が「セックス」指導 “コンドームの付け方実践”や“出産シーン鑑賞”に挑戦 「先生セックス何回したことある?」なんて質問も