青森県むつ市で11月、事業開始した国内で初となる「使用済み核燃料の中間貯蔵施設」についてです。事業者のRFSは核燃料の保管状況を3日、初めて公開しました。 【写真を見る】「核燃料の保管状況」を初公開　国内で初めて事業開始の「使用済み核燃料の中間貯蔵施設」　青森県むつ市 RFSは11月6日の事業開始から初めて、施設内部を公開しました。 現在保管しているのは金属製の容器キャスク1基に入った使用済み核燃料です。 この中に、新潟県の柏崎刈羽原発で発生したウラン12トン分が入っていて、9月下旬に施設へ搬入されてから最長で50年間保管する計画です。 核燃料は熱を放出するため、キャスクは外気によって冷やされていますが、冷え込みが厳しい3日もキャスクの表面の温度は約17度ありました。 キャスクは土台部分をボルトで固定していて、敷地内で想定される最大規模の揺れが発生しても転倒する恐れはないとされています。 中間貯蔵施設では最大でキャスク288基、ウラン約3000トンを保管することができますが、その安全管理体制とともに保管期限を迎えた核燃料を計画通りに搬出できるかが、今後問われることになります。