電動化時代におけるプレミアムの姿「レクサス RZ」【最新国産新型車 車種別解説 LEXUS RZ】
インストルメントパネル
パワーユニットは2種類を用意する。2023年3月の発売時は、前後にモーターを搭載する4WDの「RZ450e」のみだったが、同年11月には改良を実施するとともに、前輪駆動の「RZ300e」も追加した。フロントモーターのスペックは共通で、最高出力は203.9㎰、最大トルクは266Nmを発揮。モーターは瞬発力も高いから動力性能に不足はない。それが「RZ450e」になると、109㎰/169Nmのリヤモーターも加わる。動力性能が一層高まり、前後のモーターの駆動力も電子制御で自由自在に調節可能。前輪に40%、後輪には60%といった駆動力も設定できるので、車両の挙動を積極的に安定させられるのだ。
居住性
アクセルペダルを深く踏み込んだ際、駆動力が唐突に高まる設定にはしていないが、電気自動車らしく加速感は滑らかで力強い。直線的に速度は高まっていく。特に4WD車で峠道を走ると、車両の進行方向が適度な機敏さで変わり、曲がりながら速度を高めても旋回軌跡が拡大しにくい。乗り心地も快適だ。「RZ450e」は20インチタイヤを装着しながら硬さや粗さをほとんど意識させない。
うれしい装備
新規デビュー 23年3月30日 月間販売台数 167台(23年6月~11月平均) WLTCモード燃費 599km ※RZ300e
ラゲッジルーム
快適性はbZ4Xよりも優れている。エンジンを搭載せずにモーターだけで走る電気自動車においても、レクサスならではの走りの上質さが存分に感じられるというわけだ。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.156「2024最新国産新型車のすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/156/
MotorFan編集部