大津・長等小、彦根・河瀬中が西日本大会へ進出 小・中将棋団体戦滋賀予選
文部科学大臣杯第20回小・中学校将棋団体戦(日本将棋連盟、産経新聞社主催)の滋賀県予選が9日、大津市生涯学習センター(大津市本丸町)で開かれた。小学生の部は大津市立長等小学校が2連覇を達成。中学生の部は県立河瀬中学校(彦根市)が優勝した。両チームは7月30日に「ザ マーカススクエア神戸」(神戸市中央区)で開催される西日本大会に出場する。 小学生の部には14チーム、中学生の部には2チームが出場。小学生の部はブロック別総当たり制とトーナメント制で実施された。 小学生の部で優勝した長等小の大将、徳山直希君(8)=3年=は、「捨て身で大将として戦ったが強豪ぞろいだった。2連覇はうれしい。昨年は西日本大会の予選で負けたが今年は予選を突破したい」と抱負を語っていた。 準優勝は仰木の里東小(大津市)、3位は河西小(守山市)だった。 一方、中学生の部で優勝した河瀬中の主将、村恵結人(ゆうと)君(12)=1年=は、「河瀬中に将棋部を作りたい。そのためにも西日本大会で結果がほしい。強豪ばかりだろうが、仲間と協力して優勝を目指す」と健闘を誓っていた。 準優勝は光泉カトリック中(草津市)だった。 予選を担当した日本将棋連盟県支部連合会事務局長の大垣宏明さん(46)は、「保護者の協力もあって小学校の出場チームが増えている。近年、滋賀のアマチュアのレベルは高く、ポテンシャルはあるので、藤井聡太棋聖のようなスーパースターがいつか出現するだろう」と期待していた。 団体戦のほか会場では子供への将棋普及を目的に日本将棋連盟から派遣された平藤眞吾七段との指導対局の多面指しもあり、小学生棋士、中学生棋士が挑戦していた。 平藤七段は、「プロの将棋を体験してほしい。そして、何より将棋をいつまでも嫌いにならず、一生続けてほしい」と話していた。 西日本大会の上位2チームは、8月9日に大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で開催される決勝大会に出場する。 ◇