坂本花織「あくまで通過点」 五輪見据え自然体で世界女王4連覇へ/フィギュア
フィギュアスケート全日本選手権の上位選手らによるアイスショー「ニチレイプレゼンツ オールジャパン メダリスト・オン・アイス2024」(産経新聞社など主催)が23日、大阪・門真市の東和薬品RACTABドームで開かれた。来年3月の世界選手権(米ボストン)代表に決まった女子の坂本花織(24)=シスメックス=は自然体で66年ぶりの大会4連覇を狙う。 全日本選手権で史上9人目の4連覇を達成した坂本。約10分遅れで始まった一夜明け会見に苦笑いで登場した。開口一番、「まず、遅れてしまいまして大変申し訳ありません。私が原因です」と〝告白〟した。 世界選手権は3連覇中。来年3月の大会では5連覇したキャロル・ヘイス・ジェンキンス(米国)以来66年ぶりの4連覇が懸かる。「特に意識していない。(来季の冬季五輪シーズンと)2年で一つと考えているので、あくまで通過点」と自然体で臨む。 ただ、心はメラメラと燃えている。ウクライナ侵攻で国際大会から除外されていたロシア勢が、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の予選参加を国際スケート連盟から容認された。「ロシアが帰ってくるニュースを見たので、自分ができることを精いっぱいやって、日本はこれだけ強いぞというのを見せたい」と強気な姿勢も見せた。 世界選手権は五輪の国・地域別出場枠が懸かる重要な大会。「精いっぱい演技したい」と気合を入れ、まずは最大3枠の獲得を目標に掲げた。(角かずみ)