大阪・関西万博、開幕初日朝9時から“1万人合唱”決定…素人の参加可能 大屋根リングで「第九」【コメント全文】
大阪・毎日放送(MBS)は12月1日、大阪城ホールで恒例音楽イベント、第42回『サントリー1万人の第九』を開催するとともに、記者会見を行い、大阪・関西万博の開幕初日(来年4月13日)に会場内で『1万人の第九 EXPO2025』を実施すると発表。合唱団の募集を開始した。 【画像】万博リング上で1万人が歌う??…『1万人の第九 EXPO2025』イメージ 『1万人の第九 EXPO2025』では、万博会場内(大屋根リング、ウォータープラザ)に1万人の合唱団を配置し、佐渡裕氏の指揮のもと、事前に全世界から募集した歌声投稿とも統合させ、唯一無二のベートーヴェン「第九」大合唱を披露する。 ベートーヴェンの「第九」は、約200年前、自由を抑圧された時代に演奏された人生讃歌であり、人と人をつなげる平和への讃歌。2025年、年齢やバックグラウンドも人種も異なる人々が集まる万博会場から、音楽を通じてダイバーシティを表現する。テーマは「What a wonderful Symphony ~いつでも・どこでも・だれとでも、心つながる、歓びのうた!~」。事前、本番の様子は特別番組として放送。また、公式YouTubeでライブ配信を予定する。 遠隔合唱にあたっては、NTTグループの技術協力のもと、次世代通信インフラIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)を用い、一体感のある演奏を目指す。 記者会見には『1万人の第九』総監督・指揮者で万博アンバサダーの佐渡氏、 日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長、毎日放送の虫明洋一社長が出席した。石毛氏は「まさに大阪・関西万博の開幕日、しかもトップバッターとしてこのイベントが位置付けられています」と説明し、「万博の1番・大谷」と表現。「トップバッターのホームランが出るんじゃないか」と期待を寄せた。 ■佐渡裕コメント 今の(石毛さんの)スピーチで恐ろしいほどプレッシャーを感じています。トップバッターですもんね。 トップバッターってなかなかホームラン打たないですよ(笑)。 きょう(『サントリー1万人の第九』の公演の中で)発表させていただきましたが、すごい反応が会場ではありましたし、今夜8時から募集でどれだけの人が集まってくださるかわからないですけど、意味のあるものだと思います。 僕が小学校3年生の時に1970年の大阪万博がありました。本当にあの時の万博って知ってらっしゃる方はすごく記憶に残っているとものだと思います。その後いろんなEXPOがあって、今回の万博はチケットがそれほど売れていないとか色んな話があり、アンバサダーとしてすごく心配していました。しかし関西…大阪っていうのはすごく力があるところです。1万人の第九をお聞きいただいてお分かりの通り、来年の4月から盛り上がると思っています。そして平和のシンボルみたいなものですから、この時代に大阪・関西万博というのは意味のあるものとして残っていってほしいな、と思います。 そういう意味でトップバッターを務めるというのはプレッシャーですし、大阪城ホールでも音響的に難しいんです。合唱団との距離などもありますし。下見させてもらいましたが、すごい空間です。また朝も早いです。うまいこといくことを願うばかりです。ホームラン打ちたいですね!大阪湾にドカーンとフロイデを届かすような合唱を作りたいと思います。 ■『1万人の第九EXPO2025』 開催日:2025年4月13日(日)※開幕初日 演奏時間:午前9時~9時30分 ※雨天決行、荒天中止 開催場所: 大阪・関西万博会場内 ウォータープラザ、および大屋根リング上(南側) 演奏:ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」第4楽章 ▼出演者 総監督・指揮:佐渡 裕 演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団 ソリスト:ソプラノ高野百合絵・メゾソプラノ谷口睦美・テノール笛田博昭・バリトン平野和 合唱:1万人の第九合唱団 ▼「1万人の第九合唱団」1万人を募集 参加料:大人(26歳以上)2万500円、(18歳~25歳)9500円、中人(12歳~17歳)7700円、小人(小学生以上~11歳)6500円 ※年齢は2025年4月1日時点の満年齢 ※料金はレッスン料を含む税込み価格 ※当日の万博入場券を含む ※中止の場合も返金しない 募集期間:2024年12月1日(日)午後8時~1月20日(月)午後5時予定 合唱団当選発表:2025年1月24日(金) レッスン:2025年2月、3月 ※関東・関西、動画レッスン