高校生が開発の地震警報アプリ ダウンロード数、32万超に/台湾
(台北中央社)東部海域でマグニチュード(M)7.2(中央気象署発表)の地震が起きた3日以降、余震が続く台湾で、昨年リリースされた地震発生時に警報を知らせるスマートフォン・タブレット端末向けアプリ「台湾地震速報」のダウンロード数が32万を超えた。開発したのは高校3年生の林子祐さんで、23日に行われた報道陣の取材に対し、ゼロから学んだものがこんなに多くの人にダウンロードしてもらえるとは夢にも思わなかったと驚きを語った。 「台湾地震速報」は地震発生時、交通部(交通省)中央気象署(気象庁)が発表した情報を基に、警報を即時に利用者の端末に知らせる。政府が運用する緊急地震速報(国家級警報)はM5以上の地震を観測し、少なくとも一つの県市政府庁舎所在地で震度5以上が予想される場合、予想震度4以上の県市内にある第4世代(4G)移動通信システムの携帯電話に配信されるのに対し、台湾地震速報は位置情報や警報を受け取る震度を利用者自身で設定できる。 林さんは幼少期に大きな地震に遭ったとし、地震を事前に知る方法を探りたかったとアプリの開発理由を説明。放課後の時間を利用し、約1年半かけて完成させたと語った。 今後はアプリの機能を引き続き改善して地震速報の情報をさらに完全なものにしたいと意気込んだ。 (許秩維/編集:齊藤啓介)