「このために生まれてきた」孫正義氏、久々の表舞台でAIシフト宣言
ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は21日に開いた株主総会で、最先端の半導体やデータセンターといったAI事業に注力する姿勢を打ち出した。投資ビジネスを中心としてきた同社の「AIシフト」を鮮明にした。 【写真】ソフトバンクグループの株主総会。孫正義社長兼会長は、人類の英知の1万倍となる「ASI」が10年以内に実現するとの見通しを示した=2024年6月21日、東京都江東区、奈良部健撮影 「10年以内に人工知能(AI)が人類英知の1万倍賢くなる。私は、この実現のために生まれてきた」。メインスピーカーとしては8カ月ぶりとなる「表舞台」で、孫氏はこう力を込めた。 昨年に父親を亡くした経験に触れながら、人知を超えるAIについて「あの絶望にくれる思いを1万倍の知性があったら解決できたんじゃないか。(AIで)ガンで人が亡くならないようにしたい」とも語った。 AI事業は、約3兆3千億円で買収した傘下の英半導体設計「アーム」を中心に進める。
朝日新聞社