最高額の国はどこだ!? パリ五輪2024、代表チーム市場価値ランキング1~10位。サッカーU-23日本代表の順位は?【パリ五輪】
黄金世代は揃わず…。11億超えの逸材が唯一の希望?
8位:U-23ウクライナ代表 総市場価値:3085万ユーロ(約49億3600万円) 最高額選手:ダニロ・シカン 8位には、昨夏に行われたU-21欧州選手権で強豪U-21フランス代表に勝利してベスト4に進出したU-23ウクライナ代表がランクインした。チーム全体の市場価値は3085万ユーロ(約49億3600万円)である。 パリ五輪世代のウクライナ代表は“黄金世代“とも呼ばれているが、今大会に臨むメンバーはユーロ2024(欧州選手権)や各選手の所属チームとの兼ね合いもあって本気のメンバーを招集することができていない。ミハイロ・ムドリク(チェルシー)やヘオルヒー・スダコフ(シャフタール・ドネツク)、イリア・ザバルニー(ボーンマス)、アナトリー・トルビン(ベンフィカ)らA代表の主力選手らは軒並み出場辞退となった。 そのためA代表経験者は主将のダニロ・シカン(シャフタール・ドネツク)とオーバーエイジのマクシム・タロヴェロフ(LASK)の2名しかいない。唯一ユーロとパリ五輪の両大会に出場する後者もA代表の絶対的な主力ではなく、昨夏のU-21欧州選手権と比較をしても大幅な戦力ダウンを余儀なくされた。 それでも最前線に若くして名門シャフタール・ドネツクでエースを務めるシカンが君臨しているのは大きい。今大会に臨むU-23ウクライナ代表の選手の中では最高額となる700万ユーロ(約11.2億円)の市場価値を誇るストライカーは、2023/24シーズンのリーグ戦でチーム最多となる10ゴールを記録。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも6試合で4ゴールと得点を量産しており、国際舞台での実績もある。黄金世代の大半が不在の中、この点取り屋の爆発なくしては、U-23ウクライナ代表の躍進はあり得ないだろう。
日本も要注意? 驚異の40億超え逸材とは
7位:U-23イスラエル代表 総市場価値:5193万ユーロ(約83億880万円) 最高額選手:オスカル・グローフ 7位には、パレスチナ問題でオリンピック出場も危ぶまれたU-23イスラエル代表がランクインした。チーム全体の市場価値は5193万ユーロ(約83億880万円)である。 この市場価値の約半分をオスカル・グローフ(ザルツブルク)1人が占めている。欧州のビッグクラブが揃って獲得に興味を示している“イスラエルの宝石“の市場価値は2500万ユーロ(約40億円)にものぼる。グローフは2022年に行われたU-19欧州選手権の準優勝メンバーの1人で、2004年生まれの選手の中では随一の才能の持ち主だ。 所属するザルツブルクでは不動のレギュラーを務めており、2023/24シーズンはリーグ戦で11アシストを記録してアシスト王にも輝いた。両足ともに精度が高く、ライン間でボールを引き取ってからの推進力のあるドリブルと高精度のラストパスで決定的なチャンスを演出する。 この世代屈指のチャンスメーカーに加えて、セルティックで2021/22シーズンから2季連続でリーグ戦2桁得点を記録したリエル・アバダ(シャーロット)も招集されている。イスラエル代表はユーロ2024に出場しなかったことからA代表経験者も今大会に向けて選出することができており、欧州のチームでは最もパリ五輪世代の中心選手が揃っていると言っても良い。 今大会は1分1敗でグループリーグ最終戦を迎えるなど本調子ではないが、U-23日本代表も油断できない相手になるだろう。