寝る前に部下から「明日休みます」と一言だけLINEが届きました。事情があるのかもしれませんが、直前すぎて正直モヤモヤします…注意しても大丈夫でしょうか?
就業規則で細かく規定しておこう
有給休暇の申請方法をめぐるトラブルを未然に防ぐため、会社側は就業規則で具体的な取り扱いを明記しておくことが重要です。 例えば、次のようなルール設定が考えられます。 ・LINEやメールでの有給申請は原則として認めない ・緊急の事情などでやむを得ずLINE等で申請する場合は理由を必ず記載する さらに、会社側には労働基準法に基づく「時季変更権」があります。これは「有給休暇の取得によって事業の運営を妨げる場合」に、会社が有給を別の時期にずらすことができる権利のことです。 この時季変更権を行使する要件や手続き方法なども、就業規則で定めておくことが望ましいでしょう。突然明日休みますと連絡された場合、どうしても会社の運営が難しくなるなどの理由があれば、LINEなどでの有給休暇の申請は認められない可能性もあるのです。 会社は、時代の変化に合わせて柔軟に対応することが求められます。時代にマッチした就業規則を定め、従業員が働きやすく休みやすい環境を整えることが大切です。
まとめ
LINEやメールなどで有給休暇を申請することは、デジタル化の進展により許容されつつある一方で、社会人として非常識だととらえる意見もあります。トラブルを避けるためにも、会社側は就業規則で有休の申請方法を明確にし、職員が働きやすい環境を整えることが大切です。 出典 e-Gov法令検索 労働基準法 ソニー生命保険株式会社 ニュースリリース(2023年度)社会人1年目と2年目の意識調査2023 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部