NTTFが24年度最大の社債、4本総額2900億円
(ブルームバーグ): NTTファイナンスは30日、総額2900億円の社債の発行条件を決めた。日本銀行が早期に追加利上げに動くとの観測が強まる中、日本企業による機関投資家向けの円建て起債として2024年度に入り最大となった。
起債したのは5年債と10年債を含む4本で、国債上乗せ金利(スプレッド)は5年債が32ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、10年債が39bpに決まった。
ブルームバーグが集計したデータによると、日本企業は24年度これまでに、同じ期間として過去最高額の円社債を起債した。日銀が3月のマイナス金利解除に続いて今後数カ月以内にも利上げを決めるとの観測から、社債の値決めの指標となる10年国債利回りは11年以来の高水準に上昇しており、企業は資金調達を急いでいる。
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Ayai Tomisawa