エンブラエル、1800機目のEジェット納入 ロイヤル・ヨルダンにE190-E2
エンブラエルは現地時間5月2日、リージョナルジェット機「Eジェット」の通算1800機目をロイヤル・ヨルダン航空(RJA/RJ)へ引き渡したと発表した。航空機リース会社の米アゾーラがヨルダンへリースするE190-E2(登録記号JY-REC)が、1800機目となった。 【写真】1800機目のEジェットとなったロイヤル・ヨルダン航空のE190-E2 Eジェットは、2004年に初号機が就航。60カ国以上の航空会社90社とリース会社へ引き渡されている。就航から20年間で、60カ国の90の航空会社と2600万フライト、1億4000万キロを飛行し、20億人の乗客を運んできた。 日本国内では、日本航空(JAL/JL、9201)傘下のジェイエア(JAR/XM)が初導入。最初の機体となるエンブラエル170(E170、JA211J、1クラス76席)は2008年10月31日に引き渡され、2009年2月1日に就航した。その後、E170よりも全長が6.3メートル長く、全幅が2.7メートル広いエンブラエル190(E190、2クラス95席)も導入し、2016年5月10日に就航している。また、2009年7月23日就航のフジドリームエアラインズ(FDA/JH)も、E170とE175を導入している。 エンブラエルは、次世代リージョナルジェット機「E2シリーズ」を開発。従来のE170とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」(E1)の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。新型エンジンや新設計の主翼、主脚の格納した際のドアなどで、燃費を向上させた。1クラス構成の標準座席数は、E175-E2が88-90席、E190-E2が106-114席、E195-E2が132-146席となる。 ヨルダンのエンブラエル機は、E1シリーズがE170とE190を2機ずつ計4機、E2シリーズはE195-E2を2機と今回引き渡されたE190-E2の計3機となった。ヨルダンは受領済みの3機を含めた8機のE2シリーズを導入する契約で、E195-E2は購入機とリースが2機ずつ計4機、E190-E2は全4機をリースで導入する。座席数はE190-E2が2クラス92席(ビジネス12席、エコノミー80席)、E195-E2が2クラス120席(ビジネス12席、エコノミー108席)となる。
Tadayuki YOSHIKAWA