「28歳で手取り年収400万円」の彼と婚約!結婚後は共働きの予定ですが、生活は大丈夫でしょうか?
結婚相手の条件で「収入」を重視している方もいらっしゃるかもしれませんが、好きになった人が高収入かどうかは分かりません。しかし世帯収入は、後々の生活に大きな影響を与えることは確かです。 老後資金を準備するためにも、計画的に貯蓄する必要がありますが、毎月いくらお金をためられるかは、収支額によって変わります。 そこで今回は、年代別の平均年収を確認しながら、老後にいくらお金が必要なのかを解説します。
【年代別】二人以上の世帯における平均年収
まずは、二人以上の世帯における平均年収を見てみましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」のデータを基に、年代別の平均手取り年収を表1にまとめました。 表1
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成 表1を見てみると、20~50代までは、年代が上がるにつれて、年収も高くなっていることが分かります。50代をピークに、定年退職を迎える60代からは年収が下がっています。 20代の結婚であれば、手取り年収400万円は妥当といえるでしょう。
老後に必要となる生活費はいくら?
年代別の手取り年収が分かったところで、次は、老後にいくら必要になるのかを見てみましょう。総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)」では、二人以上の世帯における家計収支を発表しています。 表2
※総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)」を基に筆者作成 表2を見てみると、二人以上の世帯における月の平均支出は43万7367円です。手取り年収が400万円の場合、月に使えるお金は約33万円です。およそ10万円が毎月足りなくなることが分かります。この場合は、共働きをして、世帯収入を上げる必要があるといえるでしょう。 仮に共働きで世帯年収(手取り)が700万円だとすると、月に使えるお金は約58万円となり、14万円強が残ることとなります。その分を貯蓄に回せば、老後資金の準備はスムーズに進められるでしょう。なお、家庭によって支出は異なりますので、あくまでも目安として参考にしてください。 世帯年収が低い家庭では、まず毎月の支出を把握して、無駄な出費を減らすことが大切です。そして、いつまでにいくらためるのかを明確にして、計画的に貯蓄を進める必要があるといえます。