後半アディショナルタイムの90＋4分、トルコのジェンク・トスンが2点目を決める。10人のチェコを振り切った（写真◎Getty Images）

UEFA EURO2024のグループステージ第3節が現地26日に行なわれ、ハンブルクではグループFのチェコとトルコが対戦した。前半のうちに退場者を出して苦しくなったチェコに対し、トルコが後半立ち上がりに先制したものの、チェコも10人で同点に。だがトルコが後半アディショナルタイムに突き放し、グループ2位でラウンド16進出を決めた。 ■2024年6月26日　グループステージ第3節・F組（＠ハンブルク） 　チェコ　1-2　トルコ 　得点:（チ）トマーシュ・ソーチェク 　　　 （ト）ハカン・チャルハノール、ジェンク・トスン

20分で2回目の警告

　ここまで1分け1敗、グループステージ突破のためには勝つしかないチェコは、2分にMFルカーシュ・プロボドが強烈な左足シュートでゴールを脅かすなど意欲的な立ち上がりを見せていた。しかし、11分に警告を受けていたMFアントニン・バラクが、20分にも警告を受けて退場となり、早くも10人での戦いを余儀なくされてしまう。 　 　2試合を終えて1勝1敗、引き分け以上で突破が決まるトルコだが、守りを固める相手を攻めあぐねた。31分にMFサリフ・エズジャンが警告を受けると、ベンチ前で激しく抗議したチェコの控えFWパトリク・シックが警告を受け、勝ち上がってもラウンド16は出場停止となる場面も。前半アディショナルタイムにはピンチを迎えたが、チェコDFダビド・ユラセクのシュートはGKメルト・ギュノクがセーブして難を逃れた。 　 　しかし後半立ち上がり、ついにトルコが均衡を破る。右サイドを崩しての波状攻撃から、最後はMFハカン・チャルハノールが左サイドから強烈な右足シュートを突き刺した。 　 　だがチェコも失点直後、直前のプレーで右腕を痛めたGKインジフ・スタニェクを含む3人の選手交代を行ない、反撃に転じる。前線にボールを送ってセットプレーのチャンスを作るようになると、66分にはロングスローからゴール前で混戦となった後のこぼれ球を、MFトマーシュ・ソーチェクが蹴り込んで同点とした。 　終盤は激しい接触プレーが相次ぎ、控えも含めて両チームの選手に警告が飛び交う荒れた展開に。チェコはリスク覚悟で懸命に攻めたが、トルコは後半アディショナルタイムの90＋4分、カウンターからFWジェンク・トスンが決めて勝ち越し。苦しみながらも勝利をつかみ、ポルトガルに次ぐ2位でグループステージを突破した。