ヤクルト 走攻守光るドラ2・モイセエフ 山田の道「トリプルスリー」狙う!3度達成の大先輩に弟子入り
りりしい顔が、さらに引き締まった。ヤクルトからドラフト2位で指名された豊川のモイセエフ・ニキータ外野手(17)が愛知県内で契約金6000万円、年俸650万円で仮契約。背番号は同じ左投げ左打ちの外野手だった真中元監督が現役時代につけた31に決まり「活躍できるように頑張りたい」と誓った。 今春選抜で飛ばないとされる新基準の金属バットで第1号を放ったことで一躍、注目を浴びた。高校通算18発のパワーはもちろん、広角に打ち分けるバットコントロールにも定評があり公式戦通算打率・485も光る。50メートル走6秒2の俊足も武器で「トリプルスリーを目標にしている」と将来の目標を掲げた。 チームに最高の手本がいる。山田だ。過去に3度もトリプルスリーを達成しており「どうすれば達成に近づけるのか。いろいろ聞いて自分に取り入れていきたい」と早くも弟子入りを志願。同じ左打ちの外野手であるソフトバンク・柳田も参考にしており「自分の打撃の目標。そういう選手になれるように」と貪欲だ。2人のトリプルスリー達成者を“ハイブリッド”したスケールの大きな選手になれる可能性は十分にある。 昨年3月のWBCはテレビで観戦。来年から先輩になる村上の存在感に感銘を受け「侍ジャパンでは少し打てない時期もあったけど、大事な場面で結果を出していた。いいものを吸収したい」と言う。両親はロシア出身だが、日本で生まれ育ち「侍ジャパンに選ばれたい」と夢は尽きない。村神様の後継者として、神宮に「ニキータ旋風」を巻き起こす。(重光 晋太郎)