テレビ長崎

ノーベル平和賞の受賞決定から一夜明け、12日、日本被団協が会見を開き、被爆者は笑顔で大きな喜びを語りました。 日本被団協　田中熙巳代表委員 「え　ほんとかいな、と喜びは湧いてこなかったけど一晩明けてけさになったらやっぱりほんとだなと思って嬉しくなった」 被団協は12日午後、田中熙巳代表委員など7人が会見に臨み、喜びとともに、この受賞は大きなチャンスだとも語りました。 日本被団協　和田征子事務局次長 「この受賞が決まって被団協が、被爆者が何をしてきたかやっぱり一生懸命伝えるべきだと。これはひとつの大きなチャンスになると思っている」 また、長崎市の延命寺では長崎被災協の田中重光会長などが故渡辺　千恵子さんの墓でノーベル賞決定を報告しました。 渡辺さんは原爆によって下半身不随となりましたが、「長崎原爆乙女の会」の結成や 1956年の第2回原水禁世界大会でのスピーチが長崎の被爆者運動のきっかけをつくりました。 長崎原爆被災者協議会　田中重光会長 「渡辺千恵子さんたちが運動を始めてやっと68年経ってから（ノーベル平和賞を）受賞したことを感謝して報告いたしますと喋った」 渡辺さんの半生を描いた組曲「平和の旅へ」を歌ってノーベル平和賞の受賞決定を 喜び合っていました。