森本駅以東の路線廃止 西日本JRバス、来年4月から
西日本JRバス(大阪市)は4日、来年4月に森本駅以東を運行する路線バスを廃止すると発表した。対象は金沢駅と深谷元湯を結ぶ深谷温泉線、同駅―不動寺間を走る名金線の2路線。利用の低迷が続いていた区間で、コロナ禍から続く経営の悪化が重なり、路線継続が困難になったとみられる。 深谷温泉線は廃止、名金線は森本駅と不動寺間の運行を取りやめる。同社は名金線の金沢―森本駅間の運行本数について、今後の利用状況を基に検討するとしている。名金線の名称を維持するかも現時点では未定という。 深谷温泉線は平日、休日ともに1往復、名金線の廃止区間は平日6往復、休日3往復が走っていた。 廃止となるバス停9カ所の平日1日当たりの合計乗降客数は、2018年が93人だったのに対し、24年は50人となり、6年間で利用者数が半減していた。 22年には名金線の不動寺―福光間など、赤字となっていた金沢市北部などのエリアで廃止や減便を実施。こうした路線バスの運行体系の見直しを受け、金沢市は周辺エリアで23年4月から、予約制乗り合いタクシー「チョイソコかなざわ」を本格運行している。