イスラエル中銀、金利据え置き 不確実性の高まりで警戒必要
[エルサレム 8日 ロイター] - イスラエル銀行(中央銀行)は8日、政策金利を4.5%に据え置くと決定した。据え置きは2カ月連続。イスラム組織ハマスとの戦闘開始から半年が経過する中、地政学的な不確実性が高まっていることから警戒が必要とした。 ロイターが実施したアナリスト調査では7人が0.25%ポイントの利下げ、5人が据え置きを予想していた。 中銀は声明で「戦争を踏まえ、物価安定と経済活動の支援に加え、市場の安定と不確実性の軽減に重点を置いている」とし、追加利下げは「インフレの目標への収束のほか、金融市場、経済活動、財政政策の継続的な安定」次第になるとした。 中銀が発表した新たな経済予測によると、2024年末の政策金利見通しは3.75%。経済成長率については、戦争がパレスチナ自治区ガザから拡大せず、24年に終息するとの仮定の下、24年は2%、25年は5%と予想した。 インフレ率は1年後に2.4%、25年に2.0%に低下すると予想。今年2月のインフレ率は2.5%だった。中銀は目標レンジを1─3%に設定している。 中銀は1月に0.25%の利下げを決定。それまでは昨年7月以降、金利を据え置いていた。