『ドクターX』米倉涼子、西田敏行さん思い涙「そこに存在してくれたことに感謝」:第37回東京国際映画祭
俳優の米倉涼子が31日、第37回東京国際映画祭で行われた『劇場版ドクターX FINAL』(12月6日全国公開)のワールドプレミアに出席。上映前に登壇した米倉は、17日に亡くなった共演者の西田敏行さんを思い涙を流した。イベントには米倉のほか、脚本家の中園ミホ、エグゼクティブプロデューサーの内山聖子、田村直己監督が来場した。 【画像】亡くなる直前までイベントに出席していた西田敏行さん 本作は、2012年に連続ドラマとしてスタートした「ドクターX~外科医・大門未知子~」初の劇場版にしてシリーズ完結編。「私、失敗しないので。」の決めゼリフでお馴染みの外科医・大門未知子(米倉)の誕生の秘密が描かれる。第37回東京国際映画祭には、女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする作品に焦点をあてた作品が選出される 「ウィメンズ・エンパワーメント」部門で正式出品されており、この日世界で初めて一般客に向けて本編が上映された。
米倉は「2012年から始まったドラマシリーズがなかったら、ここに私たちは立っていません。大門未知子を生んでくださった中園さん、内山プロデューサー、田村監督といったスタッフに感謝しています」と上映前にコメント。「12年間続くってすごくないですか? シーズン1で終わるつもりだった作品が、もう1回、またもう1回となって、西田さんにも参加していただき……」と西田さんの名前を出した瞬間に言葉を詰まらせ、「最後の『劇場版ドクターX』は……ごめんなさい……」と思わず涙を流す。
気持ちを整えた米倉は、「(西田さんが)そこに存在してくれたことに感謝してここに立っています。2012年のドラマがあってこその『劇場版ドクターX FINAL』ということで、たくさんの方に足を運んでいただき、観納めていただきたいなと思ってます」とアピール。脚本の中園も「こう見えてすごく緊張していて、ステージ裏で少し上がっていたのですが、きっと(西田さん演じる)蛭間重勝さんがどこかで優しく見守ってくださっているだろうと思っています」と語った。