16年ぶりのグラビアも話題、『仮面ライダー響鬼』秋山依里「10代から体重はほとんど変わらない」
人前で水着になるのは初めて
――それまで人前で水着になることはありましたか? 秋山さん 全然なかったです。家族で海に行くとかもあまりなかったですし、学校のプールくらいじゃないですかね。仕事としてならって感じでした。 ――モデルもされていたから、その一環で考えていたんでしょうか? 秋山 衣装っていう感覚ですね。中学生で小さい水着だったらダメだったと思うんですけど、デパートとかに売っているような普通の水着だったので。そのあたりも事務所の方が厳しくて、「お尻がこれだけ出ているからダメです」とか言ってくれる方たちだったので安心していました。 ――周りの大人にも支えられていたんですね。 秋山 10代の頃から落ち着いていたのか「奈々ちゃん(旧芸名:秋山奈々)はどこに行っても他の人に失礼がない」と言われ、1人でオーディションや現場に行っていました。10代後半の時は京都にある東映の撮影所も1人で行きましたね。 ――ちょっと心細いなっていうことはなかったですか? 秋山 『仮面ライダー響鬼』の時に、公園で雨で水浸しになって1人で泣くシーンがあったんです。撮影が終わったのが夜だったんですけど、もうその時にはびちょびちょで。迎えもなく、そのまま1人で帰ったのはちょっと寂しかったですね(笑)。 ――それは寂しそうです(笑)。秋山さんが演じていた天美あきらは、当時としては珍しく女性が『仮面ライダー』に変身していました。 秋山 『仮面ライダー響鬼』の時、あきらちゃんは修行中の身で、変身はできるけど、すぐ解除されてしまうレベルでした。その後、2009年放送の平成仮面ライダー10周年記念作品『仮面ライダーディケイド』の物語の中に『仮面ライダー響鬼』編(『これまでのライダーシリーズ作品をモチーフに、様々な平行世界を巡る物語)があって、その時はディケイドのアキラとしてしっかり変身できました。 ――変身するって知った時はどう思いましたか? 秋山 私は小さいころ『仮面ライダー』を見る機会がなかったんです。天美あきら役が決まってから、過去の作品を見ておさらいしたぐらい。なので女性が仮面ライダー変身にすることに偏見みたいなものがなく、すんなり受け止めることはできました。 ――『仮面ライダー響鬼』放送後、大きな変化はありましたか。 秋山 私のことを知ってくださる人は増えましたね。ただ、『仮面ライダー響鬼』の放送が終わっても、秋山奈々を好きでいてくれる人はそのまま追いかけてきてくれるんですが、それほど興味ない人からすると、「秋山奈々って『仮面ライダー』から消えたよね」って言われることもありました。歌も歌ったりして、結構頑張って活動していたんだけどな…(笑)。当時はSNSも普及してないので、発信する難しさはありましたね。 ――寂しいですね…。活動を休止したのはいつごろですか? 秋山 20歳ぐらいですね。いくつか理由はありますが、その中でも、当時の事務所のマネージャーが辞めてしまい、また、イチから信頼関係を築いていくのは正直つらいなって思ってしまったがひとつ。9年ぐらい活動して決めるのは早すぎるんですけど、私の中で秋山奈々としての活動が20歳で一つの区切りだなと思ったのがもうひとつ。