「タスクをこなすだけ」で自信もやる気も上がる！やればできる「自己効力感」の高め方

「自己効力感」という言葉をご存知でしょうか。 「自分はやればできる」と思うことのできる感覚を指し、セルフエフィカシー（Self-efficacy）とも呼ばれ、パフォーマンスを高めるうえでは、極めて重要な心理状態の1つです。 自己効力感の高い人は、未知の挑戦だとしても「まずはやってみよう」と考えますが、自己効力感が低い人は「自分には無理」「難しい」と感じてしまう傾向にあります。 今回は、この自己効力感を「決めた計画をしっかりとこなすだけ」で効果的に高める方法を紹介します。自分自身に対してだけではなく、部下や後輩の育成、または子育てにも応用できるテクニックです。

自己効力感を高める3つの要素

自己効力感を高める方法には、どのようなものがあるのでしょう。 「自己効力感」の概念を提唱したカナダの心理学者、アルバート・バンデューラ氏によれば、次の3つの方法があるといいます。 成功体験（決めたことを達成する経験を積むこと） 言語的説得（他者からのポジティブなフィードバック） 代理経験（「これなら自分もできる」という他者の行動） 言い換えれば、「自分が決めたことを達成してきた経験があるかどうか」。また、親や上司、第三者から、言葉によって「あなたはできる」と言ってもらってきたか。そして、自分もできると思える人がいる環境で過ごしているかどうか、です。 これらの要素があれば、自己効力感が高まるというわけです。 今回は、決めたタスクを確実にこなすことで、結果的に上記「1」の成功体験を獲得し、自己効力感を高める方法を紹介します。

自己効力感を高めるには「タスクの達成」が最重要項目

自己効力感を高めるためには、「自分が決めたこと」を達成させることが近道。ただし、ここでコツがあります。 「大きな目標を達成させる」ことよりも「タスクを完了」させることに達成の焦点を置いたほうが、効果的に自己効力感を高められるのです。 もちろん、「資格を取る」「目標を実現させる」なども自己効力感を高める効果はあるのですが、大きな目標になればなるほど、確実に達成できは言い切れないでしょう。 それよりかは、決めたタスクをしっかりと完了させることを「タスクの達成」と置いたほうが、より達成確率は高いというわけです。 具体例 1月 ＜スキルアップ＞ 資格の学校に「入学する」と決める。 学校に入学する「手続きを完了」する。 ＜運動＞ ダイエットのために「ジムに通う」と決め、入会手続きを済ませる。 2月 ＜スキルアップ＞ 「週2日、しっかりと学校に通う」と決め、通い続ける。 ＜運動＞ 忙しくても、水曜と土曜は必ずジムに通い続ける。 資格の勉強をする人や筋トレを定期的に行なう人が、前向きになる話を聞くことが多いのは、自己効力感が関連している側面もあるはず。 でも確かに、上記をこなすだけでも「自分はやればできる」と思えてくるものです。