アリアナ・グランデ、現場での虐待疑惑が浮上したニコロデオンでの子役時代について“整理し直している”と語る
米Maxで配信されているドキュメンタリー・シリーズ『Quiet on Set: The Dark Side of Kids TV』で、元子役たちがセクハラや有害な職場環境について訴えたことを受け、ニコロデオンで活動していたアリアナ・グランデが初めて自身の見解を語った。 ナヴァ・カヴェリン、ソフィー・アンサリ、そしてアリアナが「The Boy Is Mine』のMVで共演したペン・バッジリーの3人のポッドキャスト『Podcrushed』に出演したアリアナは、10代だった頃に同局の『ビクトリアス』と、そのスピンオフ作品『サム&キャット』でキャット・バレンタインを演じていたことを振り返った。現地時間2024年6月12日のエピソードで彼女は、「当然(子役時代に経験したことと)自分の関係は変化してきましたし、今も変化しています。その経験がどのようなものであったかの多くを整理し直しているんです」と語った。 まだ14歳の時に『ビクトリアス』に出演していた彼女は、「子どもたちが演技をするのであれば、より安全な環境にする必要があると思いますし、セラピストもいるべきだと思います。親がどこにいても許されるべきだと思います」と続けた。 約3か月前に公開されたこのドキュメンタリー・シリーズは、ニコロデオンの撮影現場には性差別、人種差別、未成年のスターやスタッフに関する不適切な行為や略奪的行為が蔓延しているとの複数の元従業員からの主張を探ったものだ。このドキュメンタリーはまた、ヘッド・プロデューサーのダン・シュナイダーの番組が、アリアナのような若い女性をあからさまに性的な意味合いのあるコメディ的状況に置く傾向があることを示唆している。(シュナイダーは今年5月に、『Quiet on Set』は、彼が一緒に仕事をした子役たちに性的虐待を行ったと誤って示唆したとして、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーをはじめとするこのドキュメンタリー番組の制作会社に対し名誉毀損訴訟を起こした。) アリアナは、「若い演者にとって笑いを取ることがどれだけ大事かということを実にうまく利用していました。私たちはそれが“ビクトリアス”のクールなところだと確信していたんです。ユーモアやほのめかしで限界に挑戦していると。すべてがあっという間で、今いくつかの映像を振り返ってみると、“げっ、マジで?”って思います。“もし私に娘がいたら”と考えたら……」と述べている。 そして、「(放送できる)最低ラインはあります。放送で承認されなかったものが、ウェブサイトに忍び込んでいました。それも発見でしたね。詳細に述べるならば、私は気分を害しているのだと思います」と語った。 アリアナはまた、自身が出演していたほとんどの期間中、『ビクトリアス』の出演者たちの親は子どもと一緒に撮影現場にいることが時折許されるだけだったと明かした。そしてハリウッドだけでなく、あらゆる業界の若者が不適切な上司やセクハラに対処していることを指摘し、社会がより良い環境を求め始めていることを喜んでいる。 彼女は、「名乗り出たサバイバーたちの話を聞くと、その悲惨さに言葉もありません。(労働)環境をもっともっと安全にする必要があると思います。さっきも言ったように、私はまだリアルタイムで、このこととの関係を整理し直しているところなんです」と話した。