阿里山鉄道に「駅メロ」導入 先住民族の民謡など取り入れ/台湾
(嘉義中央社)阿里山林業鉄路を運営する農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産管理処は7日、接近メロディーと発車メロディーを新たに制作し、同鉄道の駅や車内で運用を順次開始したと発表した。阿里山周辺に暮らす台湾原住民(先住民)族ツォウ族の民謡など地域にゆかりのある音楽を取り入れたメロディーとなっている。 列車の進入を知らせる接近メロディーは、1950年ごろの映画「阿里山風雲」のテーマ曲「高山青」を基にした。同曲の旋律を台湾原住民族に伝わる鼻笛で演奏し、ギターの伴奏などを合わせた。発車メロディーはツォウ族の民謡「塔山」を主旋律とし、ギターや打楽器、ボーカルなどを重ねて作られた。列車の発車時にはこれまでベルを使用していた。 同処は中国文化大学(台北市)の王楽倫副教授(准教授)に制作を依頼。同処によれば、王氏は作曲に当たって阿里山を訪れたり、ツォウ族の音楽家、高英傑(アバイ・ヤタウユガナ)氏に取材したりしたという。 各メロディーは同処のウェブサイトに掲載されたリンクから試聴できる。 (蔡智明/編集:田中宏樹)