「光る君へ」一条天皇役の塩野瑛久が、「源氏物語」の秘密に迫る番組が放送「柄本佑さんと、『ほー!』と言いながら共感」
8月20日、東京都内のNHK局内で、人気番組「歴史探偵」の「光る君へコラボスペシャル2 源氏物語」の取材会が行われ、大河ドラマ「光る君へ」で一条天皇を演じている塩野瑛久が出席した。 「歴史探偵」は、俳優の佐藤二朗率いる探偵社が、現場調査や科学実験、シミュレーションを駆使して、歴史の真相に挑む新感覚番組。8月28日放送の「光る君へコラボスペシャル2 源氏物語」では、塩野と藤原道長役の柄本佑をゲストに迎え、現存する最古の写本を手掛かりに、「源氏物語」誕生の謎に迫る。 「光る君へ」では、「源氏物語」は藤原道長が一条天皇に献上するために主人公のまひろ/紫式部(吉高由里子)に執筆を依頼したことになっており、「歴史探偵」ではその点についても迫っている。 これを踏まえて塩野は、「一条天皇が好きだった書物の豪華本を作ってささげるには、一条天皇が好きなものを熟知していないと、道長もそこにたどり着かない。そういう意味では、道長も一条天皇のことを深く知ろうとしていただろうし、一条天皇もそれを快く受け入れていただろうし。だから、意見の対立はあれど、任せられるのは、お互いに道長であり、一条天皇しかいないと思っていたのかなと」と道長と一条天皇の信頼関係について言及。番組を通じて役への理解が深まったことを明かし、「佑さんとも、『ほー!』と言いながら、共感しているので、ぜひ番組をご覧いただければ」とアピールした。 また、番組では、現存する最古の「源氏物語」の写本を、塩野たちが実際に手に取る一幕も。「光る君へ」の劇中でも一条天皇が、「源氏物語」を読む場面があり、実際の写本と比べた劇中の「源氏物語」の印象について塩野は、「違和感ないくらい、(劇中の「源氏物語」が)ちゃんと作られていた」と語った。 それを聞いて「よかったです」と安どの表情を見せたのが、同席した「光る君へ」制作統括の内田ゆき氏。続けて内田氏が「ドラマの中でも、『源氏物語』の冊子や紙、文具は、これまでの大河にないくらい、アイデアを出しあって、スタッフ一同、頭をひねりながら作っているので、一条天皇ともども見ていただけたら」とアピールすると、塩野も「視聴者の方も、『歴史探偵』に出てくる写本と、ドラマの『源氏物語』を見比べていただいてもそん色ないと思います」と後押し。 なお、塩野はちょうどこの日、「光る君へ」のクランクアップを迎えたばかり。初めての大河ドラマ出演を次のように振り返った。 「あっという間と言えばあっという間にも感じました。本当に楽しかった期間は最初の方で終わってしまい、あとはもがいて、苦しんで、自分の大切な人の死と向き合う時間を過ごして行った中では、すごく濃い時間が流れていきました」 それを聞いた内田氏も「本当に大きな役で、かなり難しい役。ご本人もすごく努力をされて、すごく成長されたなと。最近では、そんな努力を飛び越えたかのように、一条天皇と言えば塩野さんと視聴者もスタッフも誰もが思えるようになったので、感謝しています」と大役を務めあげた塩野をねぎらった。 「歴史探偵 光る君へコラボスペシャル2 源氏物語」は8月28日(水)午後10時からNHK総合で放送。