Snow Man「EMPIRE」MVが1000万回再生突破 “究極の映え”を更新、壮大な映像は成功の証に
Snow Manが公式YouTubeチャンネルにて公開した新曲「EMPIRE」のMVが、1000万回再生を突破した。 【写真】スーツを華麗に着こなすSnow Manの9人 「EMPIRE」は、10月30日に発売される4thアルバム『RAYS』のリードトラック。8月21日にYouTubeにて行われた生配信『夏の1日をSnow Manと一緒にちょっとだけ過ごそうぜ生配信』にて本作のリリースが発表されると、そのままプレミア公開という形で突如発表されたものだ。 公開後からハイペースで再生数を伸ばし、翌日8月22日19時40分頃確認した際には800万回再生を突破、「人気急上昇中の音楽」1位へ躍り出ていた。そして、公開から25時間で1,000万回再生に到達。23日11時時点では1,270万回超えを記録しており、「急上昇ランク」でも1位という結果に。冒頭でもふれたとおり、Snow Man史上最速での1,000万回再生を達成した。タフなダンスシーンとVFXによるソロシーンが大きな話題を呼び、YouTubeの再生数を伸ばした「BREAKOUT」のMVについて筆者は「史上もっとも繰り返し観たくなる究極の映え」(※1)と2カ月前に書いたばかりだが、こんなにも早く塗り替えられてしまうとは想像もしていなかった。「究極の映え」というワードは、今回のMVにこそ使うべきものだったのだ。 「Snow World」以来4年ぶりの海外ロケとなった本作はスペイン・バルセロナにて撮影。丸3日を費やして完成させたものだという。先の生配信の中でも語られていたように、3分50秒のためだけに注ぎ込まれた労力からも並々ならぬ本気度が伝わってくる。バルセロナの素晴らしい景観を活かした映画レベルの映像美、その景色を堂々と背負う9人の洗練された立ち振る舞い、ダンサーを含む総勢54名によるド迫力のダンスシーンなど、この作品が日本のアイドルシーンから誕生したことが誇らしく思える映像だ。 「EMPIRE」は、誰もが一度は耳にしたことがあるモーツァルト「交響曲 第25番 ト短調」の印象的な旋律から幕を開ける。クラシックのサンプリングを取り入れ、ラップパートをふんだんに用いた楽曲で示されているのは、Snow Manというグループのアティチュード。暗闇を抜けた先に広がる光に向かって自らを奮い立たせ、EMPIRE=帝国を築くという決意や覚悟が歌われている。これほどまでに荘厳なトラックは強い語気で綴られた歌詞の一つひとつの内容、さらには「EMPIRE」というタイトルに説得力をもたせるためには必要不可欠だったのだろう。そして、楽曲のメッセージをリアルなものにするために必要だったスケールの大きなMVと、そのすべてに明確な意図を感じることができる。 また、力強いフレーズの数々をスーツなどのスタイリッシュな衣装を纏い、余裕たっぷりに表現し、最後の最後でパワーを爆発させるという構成もクールだ。まもなくCDデビューから5年を迎える今のSnow Manには、この楽曲を表現しきるだけの風格が備わっている。美しさや迫力に圧倒され、細かなメンバーたちの表現を楽しみ、歌詞とのリンクに再び驚かされる。これだけ作り込まれた楽曲をリードに据えたアルバム、さらには初の5大ドームツアー『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』への期待も自ずと高まる。
Snow Manというグループが叶えていく“アイドルドリーム”
YouTubeのコメント欄に「皆んながここまで壮大にしてくれました!本当にありがとう!たくさん見て楽しんで愛してくださいね!」というメンバーからのコメントがあるように、ファンの日頃の応援がこうして素晴らしい作品という形で返ってくるというのは、アイドルとファンの理想的な関係である。名声や富ではない成功の証を音楽や映像といった作品やコンサートという形で見せていく。それこそがSnow Manが狙う“cloud nine”であり、グループとして叶えていく“アイドルドリーム”なのかもしれない。 ※1:https://realsound.jp/2024/06/post-1695812.html
竹上尋子