憧れる!素敵な50代雨宮塔子さん「パリの休暇の過ごし方」
パリ在住の素敵な50代雨宮塔子さんが、パリからヴェルサイユへショートトリップ。とびきりに贅沢な空間で知的好奇⼼が刺激される『Le Grand Contrôle(ル・グラン・コントロール)』。宮殿ホテルでのプチヴァカンスをご紹介。 【写真】雨宮塔子、憧れのパリの生活
ヴェルサイユ宮殿の敷地内にある超⾼級ホテル『ル・グラン・コントロール』を代表するスイートルーム「Necker(ネッケール)」。120㎡、天井の⾼さは4m以上。窓からはヴェルサイユ宮殿の庭が望める
パリに住む人が今、一番行きたい場所
■王侯貴族の空間と時間にタイムスリップするヴァカンス ヴァカンスの過ごし⽅は⼈さまざま。私の場合は⻑めの週末でロンドンに⾏ったり、友⼈の別荘に滞在したりするプチヴァカンスだけでも⼗分にリフレッシュ。その意味で、このホテルは本当に特別。パリから1時間もあれば余裕で来られる近さですが、別世界を⽣きているような気分になります。 「ようこそ、マダム・アメミヤ。私があなたのマジャードム(執事)のニコラです。ご滞在がすばらしいものになりますよう、努めさせていただきます」。ヴェルサイユの『ル・グラン・コントロール』での時間はそんなふうに始まりました。案内されたのはスイートルーム。柔らかな光が⾼い天井にまで満ちています。ヴェルサイユ宮殿の敷地にある館がホテルになることはかなり前から評判になっていました。センスのいい親しい友⼈は’21年のオープン早々に体験。滞在客だけの宮殿プライベート⾒学を含め、⼤満⾜だったことを話してくれました。仕事で何度か宮殿の特別訪問を経験している私にとって、このホテルの⼤きな魅⼒は、むしろ館での滞在そのものにあります。宮殿や美術館で鑑賞するマリー=アントワネットの時代の家具などが、ここではじかに触れて使えるものとして存在しています。スタッフのユニフォームにもその時代へのオマージュが込められていて。館全体が、フランスが誇る伝統の技やセンスを凝縮した、まるでタイムスリップしたような空間なのです。