巨大な牛鬼が集落を練り歩く 四万十町の伝統行事『冬もうし』【高知】
RKC高知放送
高知県四万十町の伝統行事「冬もうし」が11月25日に行われ、巨大な牛鬼が家内安全や五穀豊穣を願って集落を練り歩きました。 四万十町下津井地区にある仁井田神社で25日に行われたのは、五穀豊穣や家内安全を願う祭り「冬もうし」。 全長8メートルの巨大な牛鬼が、集落を練り歩くものです。 集落の過疎化と高齢化が進み、20年ほど前から祭りの担い手を四国電力の社員などが務めていて、25日は地区の人たちもあわせ約40人が交代で牛鬼を担いで約2キロの道を練り歩きました。 道中、牛鬼は地区の家々をまわって家内安全を祈願。訪れた家では酒や料理が振舞われ担ぎ手をねぎらいます。 ■担ぎ手 「重いです」 「どんどん地域も高齢化だったり人数が減っていたりするので、助けになれたらいいと思う」 牛鬼に手を合わせる地区の人の姿も。 ■家の人 「今年も皆さんが元気で過ごせますようにと願った。心が安らぐ。ありがたい。」 牛鬼は森林鉄道跡の3連アーチ橋通称「めがね橋」を渡り、別の橋では全力疾走も見せました。 静かな山あいにひときわ賑わいを見せる「冬もうし」が終わると、下津井では冬支度が始まります。