中国景気の足踏み反映、外需3四半期連続のマイナス寄与で=赤沢経財相
Yoshifumi Takemoto [東京 15日 ロイター] - 赤沢亮正経済財政相は15日に公表された7―9月期の国内総生産(GDP)を受け、外需が3四半期連続でマイナス寄与となった理由について、中国景気の足踏み状態を反映して中国向けの財輸出が減少したことなどを挙げた。 個人消費が2四半期連続のプラスとなった理由は、「台風、地震の影響により宿泊サービスの減少と飲食料品の増加がみられたほか、自動車等が増加した」と説明した。 このほか、33年ぶりの高水準となった春季労使交渉における賃上げの効果や、堅調な夏のボーナスを受け、実質雇用者報酬が2四半期連続で増加したとした。 赤沢経財相は会見で、成長率が小幅なプラスにとどまっている理由を問われ、「賃金も物価も上がらないという感覚が十分払拭できていない」と回答。賃上げが物価上昇を上回る好循環の実現に意欲を示した。 赤沢氏は就任直後、利上げを模索する日銀に対して慎重な政策運営を希望する旨発言した経緯があるが、改めて金融政策の在り方について問われ、政府・日銀で「基本的認識は共有している」とし「具体的手法は日銀に任せている」と述べた。