【ESGまとめ読み】商業用不動産新リスク、テック株AIリスクなど
(ブルームバーグ): 押さえておきたい世界のESG(環境・社会・企業統治)主要ニュースをまとめ読み(6月1~7日)。
商業用不動産関連の新たなリスク、一部銀行が対応開始
世界の大手銀行の一部は、商業用不動産に関する新たなリスクに対応しようとしている。このリスクは今後、商業用不動産セクターの資金アクセスを左右することになるだろう。問題になるのは、建物の二酸化炭素排出量と、新たなグリーン規制を順守するために必要な改修費用だ。
テック企業のAIリスク、突然顕在化も
MUFGファースト・センティアサステナブル投資研究所のスディップ・ハズラ所長は、テクノロジー企業を巡り、人工知能(AI)に関わるESGリスクが市場に十分織り込まれていないとの見方を示した。その上でリスクが「突然顕在化することもあり得る」と警告した。
運用会社がESGファンド資産淘汰の可能性
資産運用会社が欧州のファンドにESGラベルを付ける際の自由度を制限する新たな規則により、業界全体でファンドのポートフォリオの大規模な淘汰(とうた)が進む可能性がある。モーニングスター・サステナリティクスがこうした見方を示した。
BofA、銃器・エネルギー業界への融資制限を緩和
バンク・オブ・アメリカ(BofA)はテキサス、フロリダ両州の反ESG政治家からの圧力を受け、銃器業界とエネルギー業界への融資制限を緩和する。同行は、一般市民の利用向けに軍仕様に準ずるライフルを製造している企業への融資停止を撤回。
世界の平均気温、5月も過去最高-12カ月連続で記録更新
世界の平均気温は5月に12カ月連続で過去最高を更新した。今夏はさらなる熱波が予想されている。欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」によると、5月の世界全体の気温は過去の平均をセ氏で1.52度上回り、同月としての最高を記録。
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Satoshi Shizume