大雨被害からの復興に向けて打ち上げられた花火＝酒田市・日和山公園

　7月の記録的大雨被害の被災者を勇気づけ、災害ボランティアや義援金などで支援してくれた人への感謝の気持ちを込めた「酒田元気応援花火」の打ち上げが12日夜、酒田市の酒田北港緑地公園付近で行われた。約3千発が夜空を彩り、市民らの心を癒やした。 　8月3日の開催を予定していた「酒田の花火」の実行委員会（委員長・矢口明子酒田市長）が主催した。同日は、大雨のために会場の最上川河川公園が冠水し、市などの災害対応が続いていたため中止した。被災地の復興に向けて市民らが心を一つにする契機にしようと、改めて打ち上げを企画した。 　必要最小限での実施としたため観覧会場は設けず、打ち上げ場所も事前に公表しなかったが、酒田港に近い日和山公園では多くの市民が花火の打ち上げを待っていた。大輪が夜空に広がり、迫力ある音が響くと、「この季節の花火もきれい」などと歓声が上がっていた。