千歳基地航空祭が開催、地域住民や航空ファンらで賑わう
北海道千歳市の航空自衛隊千歳基地で3日、航空祭が開催され、訪れた地域住民や航空ファンらで賑わいました。千歳基地は新千歳空港に隣接しており、最北端の戦闘機基地として主に北方方面における対領空侵犯措置を担っています。
現在はF-15J戦闘機を運用する飛行隊が24時間スクランブル発進可能な体制で待機しており、主に防空識別圏へ侵入するロシア機などへの監視・警告を行っています。また、皇室や首相が利用する政府専用機の運用任務を担う「特別航空輸送隊」も千歳基地に所属しています。 今年は安倍首相の中南米歴訪のため、例年行われている政府専用機の展示はありませんでしたが、小牧基地に所属している空中給油機のKC-767が展示されたほか、千歳基地の第2航空団に所属する第201飛行隊と第203飛行隊が、それぞれ飛行隊創設50周年と航空自衛隊60周年を記念した塗装を施したF-15J戦闘機を展示し、注目を集めていました。
飛行展示は濃霧などによる周辺空域の悪天候のため、残念ながらプログラムが大幅縮小されましたが、救難機による訓練展示や米軍のF-16戦闘機によるデモ飛行が行われ、宮城県の松島基地から参加した曲技飛行隊「ブルーインパルス」が航過飛行を披露し、華を添えました。