新型コロナ、台湾で増加傾向 今月中旬以降ピークか 桃園空港で検査キット配布
(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署の羅一鈞(らいっきん)報道官は2日、台湾での新型コロナウイルス感染者が増加傾向にあり、今月中旬から下旬にかけてピークを迎えるとの見通しを示した。春節(旧正月、2月10日)の連休後に再びピークを迎える可能性もあるとした。また、3日から桃園国際空港で検査キットを希望者に配布すると発表した。 同署によれば、届け出が必要な合併症を有する新型コロナの新規感染者は、1日までの7日間で360人に上り、前の週(325人)に比べ増加した。同期間の死者は、前の週(37人)とほぼ同水準の38人だった。新規感染者の98%、死者の全員がオミクロン株派生型「XBB」対応のワクチンを接種していなかったという。 羅氏は感染のピークに達すると予想される今月中旬から下旬にかけては1日当たり約1万8千~2万人が感染するとの予測を示した。また春節連休期間は人混みが生じることに加え、新変異株「JN・1」が今月末から2月の初めにかけて感染の主流になると見込まれることから、連休後に再度ピークが訪れる可能性も排除できないとした。 また、呼吸器系疾患の発生が世界的に増えていることや、春節が近づいており出入国者数の増加が予想されていることなどを理由に、3日から桃園国際空港で家庭用の検査キットを配布すると発表した。配布時間は毎日午前7時から午後10時半までで、各ターミナルの出発ロビーと到着ロビーに配布場所が設けられる。出入国者は任意で1人1セット受け取れる。 (曽以寧/編集:田中宏樹)