「ようこそ後輩」ポッキーに書かれたやさしいメッセージ、何これ? 誕生秘話を直撃
先日スーパーで買い物をしていると目に入った、国民的チョコレート菓子の「ポッキー」(販売:江崎グリコ/本社:大阪市西淀川区)。「ようこそバレー部へ」「ようこそ後輩」「ようこそ未来のスター」などと、さまざまな文言が大きくあしらわれたパッケージに目を奪われた。 【写真】メッセージはまさかの38種類もあった これらの文言をよく見ると、「バレー部へようこそ」「野球部へようこそ」など特定のコミュニティでしか使えないものもあれば、「この界隈へようこそ」など、さまざまなシーンで使えそうなメッセージが揃っている。 さらにパッケージ裏を見てみると、「穴うめ自己紹介」や「あのとき何してた?」など、会話のネタになるコンテンツが盛り込まれており、新しい出会いの季節にぴったりのアイテムになっている。 調べてみるとこれは『Welcome Pocky』という企画のひとつで、「ようこそを贈る」プロジェクトなのだとか。文言の種類もかなり豊富で、守備範囲の広さに驚いた。なぜこんなにも幅広いラインアップの文言を用意したのだろうか。同商品を販売する「グリコ」(本社:大阪市西淀川区)の担当者に取材した。
◆「新しい環境でなかなか打ち解けられないシーンを…」
──新生活にぴったりなパッケージで、見ているだけでも楽しくなりました。このパッケージを企画された経緯を教えてください。 ポッキーは「シェアハピネス」をスローガンにしているように「コミュニケーション」を大切にしているお菓子ブランドです。春の新生活シーズンで新しい環境へと入った後輩の立場の人たちがなかなか打ち解けられないシーンを、先輩たちが「新人歓迎」するシーンで使えたらという願いを込めて開発した企画です。 最初は部活を想定して「ようこそバレー部へ」などからスタート。そこから「部活以外のシーンでも使えるといいね!」と広がり、さまざまなシーンを想定した言葉を選び、5種類のポッキーで38種類の言葉を用意しました。 ──38種類もあるんですね! そうなんです。部活などの団体に限らず、社会人や趣味の集まりなどでも使えるような「ようこそこちら側へ」「ようこそこの界隈へ」などの言葉もあります。「ようこそ1年生」は学生の1年生だけでなく「ママ1年生」や「社会人1年生」など、みなさんに使ってもらえたら、と思ってあえて1年生も入れてみました。 ──裏面のコンテンツも仲良くなるためにぴったりの内容だと感じました! 「穴うめ自己紹介」は平成女児に流行った「プロフィール帳」のようなものをイメージしたのですが、当たり障りのない内容だけれど、変わった自己紹介にもしたい思って「私が総理大臣になったら~」や「じゃんけんでは〇〇を出しがち~」などの内容を盛り込みました。 ──「地元バレクイズ」や「あのとき何してた?」も真剣に考えて答えたくなっちゃいます! 「あのとき何してた?」は1回やって終わりならず、何回やっても楽しめるように「このあいだの日曜日」「いまからちょうど5時間前」などの質問を入れ、やるたびに違うエピソードが出るように工夫しました。 「地元バレクイズ」は、地元だけでなく世代間での違いもあると思います。あえて答えは載せていないので、答えを調べるときもみなさんでコミュニケーションを楽しんでもらえたらうれしいです。ちなみに裏面は4種類あります。