プレミアム付き電子商品券、不正購入で販売中断…佐賀県伊万里市が架空の氏名や住所など12件確認
佐賀県伊万里市は5日、物価高騰対策で販売していたプレミアム付き電子商品券「伊万里がんばろうPay」で他人のクレジットカード情報を使った不正購入が見つかったため、販売を中断していることを明らかにした。額面総額2億円分に当たる4万口を販売予定だったが、約7500口(額面約3750万円相当)が売れ残っている。
市企業誘致・商工振興課によると、電子商品券はスマートフォンの専用アプリで購入、使用する。1口5000円分を4000円で購入できる。販売対象は伊万里市民のみで、1人2口まで。一般販売は9月14日から始まった。
同課職員が10月1日に販売状況を確認し、氏名に添えるフリガナの記載がおかしい購入に気づいた。クレジットカードで購入されており、同日中に販売を中断してカード会社などと連絡を取り、不正と判明した。
同課によると、氏名や住所が架空であるなどの12件の不正購入を確認。被害額は精査中で、一部は市内で利用されたという。電子商品券は昨年も同じ様式で販売したが、こうした不正購入はなかったという。
商品券の使用期限は2025年1月末まで。この日の定例記者会見で深浦弘信市長は「販売再開については不正防止策を講じたうえで、11月中に決定したい」と話した。