【高校サッカー】尚志は4強超えへ 12月に右鎖骨骨折のFW矢崎レイスが出場へ意欲…全国選手権
第103回全国高校サッカー選手権大会が28日に開幕した。29日に東福岡(福岡)と対戦する4大会連続15度目出場の尚志(福島)も、同市内で最終調整。エースストライカーのFW矢崎レイス(3年)が必勝を宣言した。 尚志イレブンの最終調整は、グラウンドが夜の帳(とばり)に包まれるまで続いた。開会式後、さいたま市内の練習場に移動。本番を想定してのセットプレーのディフェンスやクロスに合わせるシュート練習などを1時間半以上こなした。初戦突破の鍵を握る矢崎も、すべての練習メニューを終え「点を取るイメージはできています」。3度の選手権制覇を誇る名門・東福岡撃破に自信をみせた。 1対1の当たりの強さを武器にU―17日本代表候補にも選ばれた得点源。だが、今月1日の高円宮杯U―18プレミアリーグEASTの青森山田戦で右鎖骨を骨折した。手術でボルトを挿入して固定。仲村浩二監督(52)は「出られるならば精神力を見せて欲しいが(出場可否の)ジャッジを下すのは明日」と慎重。だが矢崎は「けがは関係ない。ドリブルでつなぎ倒して、勝つことしか考えてないです」と、臨戦態勢を整えている。 前回大会まではメンバー外。国立競技場での開会式では「自分にとって3年間の夢の舞台」と胸が高鳴ったが、緊張よりも、楽しみな気持ちが勝ったという。「必ずここに戻って来てプレーしたい」。チーム過去最高の4強超えへ、エースが導く。(甲斐 毅彦)
報知新聞社