京都鉄道博物館の運転シミュレーターや日本最大級のジオラマとは
JR西日本が1日に報道公開した「京都鉄道博物館」(京都市下京区)。29日の開業を前に様々な歴史ある列車はもちろん、JR関係者も使うという運転シミュレーターや、京都駅周辺の列車の様子を位置情報を基に確実にみられる「スカイテラス」などほぼ準備万端といった印象だ。また、日本最大級とされるジオラマなど、鉄道ファンにはいたれりつくせりの内容となっている。そんな博物館の中身を少し映像でお伝えする。
社員も使う運転シミュレーターが触れる
運転シミュレーターは、昼夜の場面など本物の運転席さながらの装備と、映像も沿線の店の看板までリアルに再現されている。関係者は「これは実際に弊社社員が使っているものとほぼ同じなので、忠実に再現されています」と笑顔で語る。 シミュレーターの前には、大人や子ども、男女の制服・制帽までが用意され、これだけでも鉄道ファンにはたまらない内容に。報道関係者も、一度レバーを握ると夢中になり、中には「取材中にこれやっちゃうと進まなくなるんだよね」と苦笑している人もいた。
「列車位置情報システム」でシャッターチャンスも
同所の「スカイテラス」は屋上が開放され、JR京都駅方面へ向かう列車や新幹線などの様子がよく見える。その列車も、屋上に設置された「列車位置情報システム」によって、そろそろ列車が来る様子がわかるため、シャッターチャンスも逃さないよう工夫されている。
日本最大級のジオラマで数々の車両を眺められる
このほか、ジオラマは架空の都市という設定のもと幅が約30メートル、奥行きが10メートルという日本最大級の大きさのものが用意され、ふだん目にする新幹線やドクターイエロー、トワイライトエクスプレスや阪急の車両など、数多くの車両が用意され、空にあたる一部の部分にはその様子や本物の車両を映し出す画面まで用意されるなど、わかりやすいジオラマとなっている。公開時間は約20分となっている。 今回の報道公開で、三浦英之館長の会見も行われ「あきられないものにしなければならない。地域の皆様にも親しまれるものをつくり、お客様に楽しんでいただき、感動やひらめきなどを持ち帰って頂きたい」などと笑顔で話していた。