堂本光一が命懸けで挑み続ける主演舞台『Endless SHOCK』。ラストイヤーも“いつも通り”に全身全霊で挑む
堂本光一が作・構成・演出・主演を務める『SHOCK』シリーズは、2000年11月の初演『MILLENNIUM SHOCK』から始まり、堂本光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている作品。帝国劇場が建て替え工事のため2025年に休館することに合わせ、今年の公演で25年の歴史に幕を下ろすことが発表されている。 今年は4~5月に東京・帝国劇場にて本編『Endless SHOCK』とスピンオフ作品『Endless SHOCK -Eternal-』を同時上演。そして、7月~8月に大阪・梅田芸術劇場、9月に福岡・博多座、11月には再度帝国劇場で本編を上演という長期間の全国ツアーが予定されている。 今回はラストイヤーの幕開けとなる、ライバル役をtimeleszの佐藤勝利が務める4~5月公演から、本編のゲネプロをレポートします。
「ショービジネスの世界では『Show must go on』という言葉をよく耳にします。皆さんにとっての“Show must go on=走り続ける意味”とは何でしょう?」。 これは本編で劇場オーナー(前田美波里)が、本編の3年後を描くスピンオフ『Endless SHOCK -Eternal-』ではオーナーの言葉を借りてコウイチが、劇中で最初に発するセリフだ。 続けることの難しさを誰よりも知る堂本光一は、 21歳で帝国劇場史上最年少座長を務めた初演から25年、“走り続ける意味”を、その身を賭して伝えてきた。既報の通り『Endless SHOCK』は今年の公演で幕を閉じると発表されている。勝手にいつまでも続くと思っていたショーの終わりは近付いているのだ。だが、 カンパニーは今日もまた、命を燃やし、走り続けている。 5月9日には公演回数が2018回に到達、国内演劇における単独主演記録を塗り替えた本作は、誰もが認める日本のエンターテイメントを代表する作品だ。ショービジネスの街・ブロードウェイで頂点を目指すカンパニーの物語で、光一は圧倒的なスター性を持ち、仲間からも頼られるコウイチ役。その姿はまぶしいほどに輝いていて、役としても帝劇の座長としても有無を言わさぬ説得力だ。 ただ、その光の強さ故に影でもがく者もいて、それがコウイチのライバル。4~5月の帝国劇場公演では佐藤勝利がショウリとしてライバルを演じており、コウイチ×ショウリのタッグは3年目だが、佐藤の進化には目を見張るものがある。