球界大御所が巨人の高橋新監督誕生に物言い!
巨人の新監督に高橋由伸(40)が就任し、1、2、3軍のコーチングスタッフも固まり、7日からは宮崎で本格的な秋季キャンプがスタートする。40歳。左の代打の切り札として起用された今季の代打打率は、.395で、「十分代打でやれる!」と惜しまれながらも「兼任は難しい」と現役引退を決意、覚悟を決めての監督就任となった。 ヘッドには、原体制で総合コーチだった村田氏が残留、投手コーチには横浜で監督経験のある尾花氏が1軍昇格して、兼任コーチ経験が1年あるだけの高橋新監督を支えるが、果たして巨人の新監督選びは正解だったのか、若き指揮官は成功するのだろうか。 巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏は、「なぜ高橋由伸だったのか、甚だ疑問。彼に監督などできっこない。スーパースターの名前だけで選んだ。本当の野球ファンを馬鹿にした選択」と、巨人フロントの決断を一刀両断にした。 「巨人という球団が、チームの内部で次期監督にすべき指導者を育てていないから、こういうことが起こる。言っては悪いが、高橋由伸は私が知る限り、どこが痛い、あそこが痛いと言っては練習をサボっていた選手。そういう人間が、すぐに監督になって選手がついてはこない。メジャーでは、マイナー球団で勉強を積みながら段階を踏んでメジャーの監督となるが、その間、適性を見るし、監督自身がそこで勉強をしていくので、現役時代に実績のない人が名監督として成功していく。 監督をお願いする球団サイドが、こういうチームにして欲しいとビジョンを語り、監督はそれを実現するために、どういう戦力を求め、どういう戦略、戦術で臨むかを説明して、そういう面談の中で、両者の考えが一致した場合にこそ監督打診を行うべきで、まず名前ありきで安易に監督を選んでいる巨人のプロセスには問題がある。一方、松井秀喜は、ヤンキースのGM補佐の立場で、メジャーの手法を勉強し始めている。こういう形が理想だろう」