福島県内の24年倒産、14年ぶり100件超 帝国データバンク調査
帝国データバンク福島支店がまとめた昨年の県内企業倒産集計(負債1千万円以上、法的整理による倒産)によると、倒産件数は120件(前年比41件増)、負債総額は151億5900万円(同14億6800万円増)だった。倒産件数が100件を超えたのは、2010年以来14年ぶりとなった。 業種別では、建設業が34件(同16件増)で最多となり、全体の28.3%を占めた。次いでサービス業が24件(同12件増)、いずれも前年比横ばいで小売業20件、製造業14件などと続いた。主因別では不況型倒産が109件(同53.5%増)で9割を占めた。 福島支店は今後の見通しについて「物価高などで企業を取り巻く環境は日々変化し、将来の予測は困難」とした上で「金利上昇の局面で各種コストの負担増に耐えきれない企業も潜在しているとみられ、今年の件数はさらに増える可能性がある」と指摘した。
福島民友新聞