石原さとみ、3年ぶりの連ドラ主演で初の検事役に「企画書に驚き、現場ではうれしさと勇気を頂きました」<Destiny>
石原さとみが2024年4月期ドラマ「Destiny」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)で、3年ぶりに連続ドラマの主演を務めることが解禁。初の検事役に挑むことがわかり、石原と脚本家からコメントが届いた。 【写真】華やかなピンクのロングワンピースで笑顔を見せる石原さとみが可憐 ■石原さとみが14年ぶりのテレビ朝日ドラマ出演で、新時代のヒロインに 本作は、ドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズ(2003年ほか/映画は2022年)、「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」(2023年)、映画「涙そうそう」(2006年)、「ハナミズキ」(2010年)など数多く人間ドラマを描いてきた・吉田紀子氏による完全オリジナル作品。吉田氏が脚本家人生初となる“検事”の世界を舞台に繰り広げるサスペンスラブストーリーとなる。 石原がテレビ朝日のドラマに出演するのは「霊能力者 小田霧響子の嘘」(2010年)以来14年ぶり。今回挑むのは、守られることに甘んじるのではなく、“愛する人は私がこの手で守り抜く”という強さと覚悟をもった女性。コロナ禍を経て、私たちの想像を超えた未曽有の出来事が次々と降りかかる現代社会においても、その環境に屈することなく自らの意志で人生を切り開いていく、新時代のヒロインが誕生する。 ■石原さとみ“西村奏”の20年の時をかけたサスペンスラブストーリー 石原が演じる主人公は、「横浜地方検察庁」中央支部の検事・西村奏(にしむら・かなで:35歳)。検事の父、専業主婦の母の愛を受けて育ったが、中学3年生のときに、父がある事件に巻き込まれて亡くなる。それ以降、母の故郷・長野県に移り住み、息を潜めるように生きてきた。 父と同じ検事になりたいという一心で、地元の国立大学の法学部に進学。マジメだけが取り柄の地味な学生生活を送っていたが、ある日、野木真樹をはじめ4人の友だちができる。初めて知った青春と恋。しかし、そんな充実した日々は、ある死亡事件を機に突然終わりを告げる。 12年の月日が流れ、舞台は長野から横浜へ。念願の検事になって6年。そんな奏の前に、「あの」事件以来、消息不明だった同級生が現れ、再び“過去”と向き合うことに。数多くの疑惑に包まれた「大学時代の事件」と対峙したことをきっかけに、新たに見えてくる20年前の「父の死の真相」、そして仲間たちの秘密の顔と、恋人との再会…。 一見バラバラに見える出来事が、やがて一本の線でつながった時、物語は思いがけない方向へ突き進んでく。主人公が封印したはずだった青春時代の「光と影」。抗えない運命の中でも自分の意志を貫いて突き進む奏の姿を描く、20年の時をかけたサスペンスラブストーリー。 ■石原さとみコメント「企画書に驚き、現場ではうれしさと勇気を頂きました」 3年ぶりの連ドラに不安と緊張がありました。ですが、脚本の吉田紀子さんとプロデューサーの中川さんが作成された企画書に驚かされました。最終回までの流れと共に、主人公・奏をはじめ、全キャラクターの生い立ちから現在に至るまでが細かく書かれていました。それぞれの人間性が良く分かり、全体感も把握でき、先の展開の内容の濃さに大変驚きました。 現場では、出演者、そしてスタッフの皆さんの熱量とミリ単位のこだわりにうれしさと勇気を頂きました。4月放送なのでまだ先ですが、心を踊らせながら共に放送を待ち望んでもらえたらうれしいです。 ■脚本家・吉田紀子氏コメント「『滝の白糸』がヒントになり、ドラマの脚本はスタート」 わりと長いこと脚本を書いていますが、最初にこのドラマの企画を聞いた時には、目の前が真っ白になりました。(本当です)。主役が女性検事。さらに、ラブサスペンスのオリジナル脚本。本格的に法曹界を描くのは初めてでしたし、おそらくその知識は小学生レベル。 数日間悩んだ挙句、ふと一本の古い無声映画を思い出しました。二十代の頃、劇場で観た活動弁士&楽団付きの「滝の白糸」。若き日に恋に落ちた法学部の学生と、旅回り劇団の女優。女優は苦学生の彼を助けるために学費を援助し、彼は無事司法試験に合格する。だがその二人が、数年後に出会った時には…。 この映画が、抜群に面白く、その頃はまだ脚本家にもなっていない私でしたが、家に帰り、そのプロットを、記憶が鮮明なうちにと、必死に書き留めたほどでした。そんな“運命に翻弄されるような恋人たちの話”を書けないか…。しかもピュアなラブサスペンスを。 「滝の白糸」がヒントになり、ドラマの脚本はスタートしました。試行錯誤、紆余曲折、喧々囂々(けんけんごうごう)色々ありながらも「Destiny」は、出来上がりました。後半は、まさに一心不乱。無我夢中で書き、今となっては、なぜ小学生レベルの法曹界知識の私が、検事物を書き上げられたのか、不思議でたまりません。 それもこれも、常に叱咤激励し一緒に試行錯誤してくれたプロデューサー諸氏の皆さま。そして、手取り足取り(こんな私に呆れもせず)法律のことを教えて下さった監修の先生方のおかげです。ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。人間、いくつになっても進歩はできる。と、ちょっと自分の可能性を知った時間でもありました。 そして、主演は石原さとみさん。彼女の芯の強さと純粋さ、そして類まれなる存在感と目力は、きっとシナリオに命をふきこんでくれることでしょう。書き上げてしまった今は、一ファンとして、観客として、ドラマを拝見しようと思います。とても楽しみです。