TSMCは最先端技術の秘密保持できる-台湾の新科学技術委主任委員
(ブルームバーグ): 台湾の国家科学技術委員会主任委員(科学技術相)に就任した呉誠文氏は、台湾で最も重要な企業である半導体受託生産最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が海外事業拡大に際し独自の先端技術を保護できると確信している。
22日、国家科学技術委員会で初の記者会見に臨んだ呉氏は、台湾技術の海外移転を巡る懸念を一蹴。世界の先端半導体の大部分を製造するTSMCは米国や日本、欧州で工場設立を進めているが、最先端技術の秘密を保持ながら外国で操業する同社の能力に自信を示した。呉氏は米国で教育を受けた半導体の専門家。
呉氏は「TSMCが海外で高度製造技術を約束する時には、依然としてまず台湾で構築している」と語った。また、TSMCが主要な研究開発機能を台湾に維持し、規制を順守しながら海外で事業を拡大することを期待していると述べた。
世界各国が供給確保や投資誘致に向け台湾に秋波を送っており、呉氏が率いる委員会はこの新しいいわゆる「ハイテク外交」で中心的役割を担っている。
原題:Taiwan’s New Tech Czar Is Confident TSMC Can Guard Chip Secrets(抜粋)
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Jane Lanhee Lee