【POG】スウィープフィート武豊で桜切符獲得へ「鞍上の感触は良かった」(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 18日のヒヤシンスSはラムジェット(牡、佐々木)がV。序盤はいつも通りに後方でじっくり構える形。直線で大外に持ち出すと、目の覚めるような末脚でライバルをまとめて差し切った。師は「安心して見ていられた。鞍上も2度目だし、この馬のことは分かってくれていたと思う」と泰然自若の様子で振り返る。昨年7月の中京新馬戦の勝ちっぷりにも衝撃を受けたが、着々と力をつけている印象で、次走はケンタッキーダービー(5月4日・米チャーチルダウンズ、ダート2000m)に挑戦。「背が高くなって、その分ストライドが大きくなった感じ。心臓が強くて、レース後もほとんど疲れはない。メンタルも強く、長距離輸送やアメリカのコース、距離も心配していない。今度も自分のリズムで運んで、末脚を爆発させるだけ。それでどこまで通用するかだね」と期待を寄せた。 3番人気のバロンドール(牡、松永幹)は6着に敗退。レースを振り返って、師は「自分の走りができませんでした。1600mの流れが向かなかったのかもしれません」とコメントした。次走は未定。 次週は桜花賞トライアルのチューリップ賞(3月2日・阪神、芝1600m)が行われ、エルフィンS2着のスウィープフィート(牝、庄野)が優先出走権獲得を狙う。1週前は新コンビを組む武豊Jを背に、栗東坂路で僚馬ノッツェドーロ(3歳未勝利)と併せ馬。余力十分の走りで約2馬身先着し、4F53秒6-11秒9をマークした。師は「乗り難しい面はありますが、ジョッキーの感触は良かったです。(鞍上は)しまいが切れるようなタイプの馬が合っていると思いますし、阪神芝1600mも得意にしていますから。楽しみです」と重賞初Vを意識する。 僚馬でホープフルS14着のセンチュリボンド(牡)は京浜盃(3月20日・大井、ダート1700m)で砂に初挑戦する。師は「前走が思ったほど走れませんでした。それに、以前からダートを走らせてみたい考えはありましたので。これまでの走りを見ると良さそうな感じがします」と新天地での活躍に期待を寄せた。(馬サブロー栗東支局・塩手)