山本由伸が本拠地デビュー戦で5回無失点の圧巻投球 35分間の中断挟むも続投で初勝利の権利も消滅 てるてる坊主実った
「ドジャース-カージナルス」(30日、ロサンゼルス) ドジャースの山本由伸投手は35分間の中断がありながらも5回2安打無失点の快投。本拠地デビュー戦でメジャー初勝利の権利を手にし、初登板から修正した姿を見せた。だが七回にケリーが逆転を許し、権利は消滅した。 立ち上がりからカーブが効果的に決まった。初回を3者連続三振の圧巻投球で立ち上がると、二回はワンバン打ちの珍事も重なって2死二塁のピンチを招くも落ち着いて後続を打ち取った。ストライクを先行させ、三回、四回と連続して三者凡退。五回表が始まる前に雨のため35分間の中断を挟んだが、メジャーでは異例の続投となり、五回は2死二塁のピンチをしのいだ。 この日は降水確率が高い雨予報。試合前のロッカーには「てるてる坊主」が置かれ、隣の大谷翔平も思わず手ぶりで「何これ?」と反応した。それだけ本拠地初登板へかける思いが強かった山本。セットポジションも胸の前にグラブを置く形に修正し、しっかりと結果を残した。 最速は155キロ、68球で5回を投げきった右腕。18球交ぜたカーブがピッチングのいいアクセントになった。ソウルでの開幕2戦目で1回5失点KOをくらい、先行きが危ぶまれた中、三塁を踏ませない圧巻投球で真価を発揮して見せた。