【阪神】4番と守護神がダブル降格 ロースコアで延長戦4連敗に岡田彰布監督「毎試合のことやから」
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神1―3楽天=延長10回=(4日・甲子園) 得点を奪えないままロースコアの延長戦に突入し、競り負ける。最近の“定番”のパターンを、阪神・岡田彰布監督(66)は「毎試合のことやから。別にええよ、そういうコメントは」と淡々と受け止めた。1―1の10回にゲラが2死二塁を招き、代打・茂木に決勝三塁打。続く小郷にも適時二塁打を浴び、降板した。延長戦は4連敗で今季3勝5敗4分け。開幕当初は2勝4分けだったが、自慢の競り合いの強さが消えた。 岩崎と“ダブル守護神”を務めてきた助っ人は自身3戦連続失点。3敗目を喫した。チーム最多26登板で防御率2・84。3、4月の同1・29から明らかに下降線だ。接戦で厳しい出番の連続。指揮官は球威、制球とも衰えを認め「間隔空けんと無理。ベンチ置いといたら使うようになるから」と初の2軍調整を決めた。 試合前には、さらに大きな決断を下した。5月16日の中日戦以来、今季2度目のスタメン落ちとなった大山についても、試合後に「あしたからファームや」と明言した。開幕から一向に調子が上がらず、打率1割9分9厘。「相当自信なくしてる。どう打っていいか分からん言うんやから」と説明した。 直接呼び、面談。再調整の選択肢も与えた上で「本人が言うてきた」と舞台裏も明かした。「全然キレがないやろ、体に。キレを戻さんと、今のままじゃどう考えても打てない」。3月末にコンディション不良もあった主砲。オープン戦終盤の欠場から“ぶっつけ”で開幕を迎えた影響も否めない。2軍戦に出場せず、まずは体づくり。“キャンプ”からの再出発となる。 大山は10回に代打に備えたが、打順は回らなかった。岡田監督の指揮下では初めて出番がなく、不振による登録抹消は18年6月以来だ。代役も、2軍降格中の佐藤輝の昇格は見送り。22年10月の就任会見で不動の主砲コンビに指名した2人が、そろって2軍生活となった。7カード連続の初戦黒星で、交流戦は単独最下位。大規模な立て直しを図る時がきた。(安藤 理)
報知新聞社