大久保嘉人 ゴルフのやり過ぎで奥さんから「『あなたは何を目指しているの?』って(苦笑)」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。12月16日(土)の放送は、前回に引き続き、元サッカー日本代表の大久保嘉人(おおくぼ・よしと)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆大久保嘉人 ゴルフが大好きすぎて…
丸山:大久保くんは、サッカーのスタイル的には熱くなるアグレッシブなタイプでしたけど、ゴルフはどうなの? 大久保:(ゴルフだと)そこまで攻められないですね。 丸山:ミスが怖いでしょ? 大久保:怖いです。 丸山:池があったり、バンカーがあったり……視覚からくるものが嫌でしょ? 大久保:そうなんですよね。あれ、何なんですかね、池が見えたら(ボールを打つと)池に入っちゃう。 丸山:ハハハハハ! 長年やっている私たちも入ります(笑)。 大久保:そうなんですか!? 丸山:入ります。 大久保:不思議ですよね。 丸山:本当に笑えるぐらいに入るもん。全然気にしないほうがいいよ。 大久保:考えることが多すぎて……でも、考えたら駄目なんですよね? 丸山:いや、考えなくちゃいけないんだけど、邪念が入るでしょ? 例えば、右にいきたくない、左にいきたくない……ってなると、(ショットを)ちょっといじってしまうんだよね。これがゴルフの一番いけないところ。今の選手たちってすごくストレートにボールを打つからあんまりいじることがなくなってきた。 大久保:はい。 丸山:我々の時代は、OB(アウトオブバウンズ)やハザード(バンカーや池などの障害区域)を避けてボールを曲げてきたのが主流だったけど、今はまったく別もので。サッカーのPK(ペナルティーキック)でいうと、絶対に真ん中にしか蹴らないという時代になっちゃった。ボールが(キーパーの)胸に当たっても、そのままキーパーごとゴールで入れるぐらいのパワーというのが今の時代。昔は隅っこしか狙わなかったから。 大久保:へぇ~。昔の人のほうが技術というのは(高かった)? 丸山:技は上にきたね。今の選手たちは、どちらかというと再現性、同じことを繰り返しするという練習。だからメソッドも、同じことをみんなやるでしょ? パターでも、線を引くなんていうのは我々の時代はなかったからね。あれは、タイガー・ウッズのおかげですから。 大久保:へぇ~、そうなんだ。 丸山:たぶん、サッカーと一緒だと思うよ。昔は個の技術と言っていたところが、今は戦術になってメソッドをきちんと繰り返して体にしみ込ませていく。そうしたなかにちょっとしたアプローチの良さとか、そういうのが出てくると上手くなっていくという。 大久保:面白いですね~、ゴルフは面白い! めちゃめちゃ練習に行くんですよ。今日もここに来る前に、朝9時から行って。 丸山:練習場に!? 大久保:はい、今日は300球ぐらい打ってから来ました。 丸山:すげー! 大久保:昨日も仕事が終わって、(自宅に)帰ってすぐ、そのまま練習場に行って1時間打って。ただ、これだけ練習すると奥さんが……。 丸山:怒るよね。 大久保:はい(苦笑)。「あなたは何を目指しているの?」って言われるので、「いやいや、ゴルフが上手くなりたいんだよ」って。 丸山:僕が知っている限りだと大久保家は夫婦円満な感じがしますので、(ゴルフのやりすぎが原因で)それを崩さないようにしてもらいたいです(苦笑)。