日本代表、中国代表に3ゲーム差まで迫るも惜敗 最終戦を前に銅メダルが確定<卓球・ITTF混合チームワールドカップ2023>
<卓球・ITTF混合チームワールドカップ2023 日程:12月4~10日 場所:成都(中国)> 9日、ITTF混合チームワールドカップは大会6日目を迎え、第2ステージの試合が行われた。 第2ステージ第5戦では、日本代表は中国代表と対戦。1番の混合ダブルスでは、戸上隼輔(明治大)/張本美和(木下アカデミー)ペアが、今年の世界選手権王者である王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ)ペアと対戦した。 第1ゲームでは中国ペアが優位な展開で先制するが、第2ゲームでは戸上/張本ペアが序盤で点差をつけて、1ゲームを取り返す。第3ゲームでは後半から戸上/張本ペアがラリー戦で優位に立ち、逆転で奪取。ゲームカウント2-1で勝ち越し、上々のスタートを切った。 2番では早田ひな(日本生命)が王曼昱(ワンマンユ)と対戦。早田は逆チキータやレシーブを駆使して流れを掴む場面も見られたが、ラリー戦での王曼昱の猛攻を防ぎきれず、ゲームカウント0-3で終戦。トータルカウント2-4と、中国代表に逆転を許した。 続く3番では、張本智和(智和企画)と樊振東(ファンジェンドン)の対戦が実現。得意のバックハンドを武器に前陣で樊振東の攻撃を捌いた張本が2ゲームを連取する。樊振東も後半に本領を発揮し、1ゲームを取り返すも、ゲームカウント2-1で張本が勝ち越し。トータルカウント4-5と、日本代表が徐々にゲーム差を縮めていく。 4番の女子ダブルスには木原美悠(木下グループ)/張本美和ペアが登場。王曼昱/陳夢(チェンムン)ペアとの試合では、第1ゲームは木原/張本美和ペアがデュースで制すも、第2ゲームは中国ペアが取り返す。勝負の第3ゲームもデュースまでもつれるも、最後は王曼昱/陳夢ペアが粘り強さを見せて勝ち切り、ゲームカウント1-2で中国ペアが勝ち越した。 トータルカウント5-7で追い詰められた日本代表は、ラストの男子ダブルスに戸上隼輔(明治大)/曽根翔(T.T彩たま)ペアを起用。戸上/曽根ペアは、王楚欽/馬龍(マロン)ペアに対してサービスやチキータで見せ場を作るも、ラリー戦で王楚欽/馬龍ペアが着実に得点を重ね、最後は戸上のフリックがオーバーして試合終了。1ゲームを終えた時点でトータルカウントが5-8となり、中国代表の勝利が確定した。 なお、この結果により、日本代表は最終戦を待たずしての銅メダル獲得が決定した。最終日となる10日には、日本代表はドイツ代表と対戦する。